2013.09.03 [ 職員のみつけた情報コーナー ]
星くずの里で古代に触れる~黒耀石のふるさと祭り~
地域政策課のHです。
皆さん、学生の頃に学んだはずですが、黒曜石って覚えてますか?
黒曜石は、酸性の火山岩状マグマが急冷されて、ガラス状に固まったものですが、条件が揃わないと出来ないことから、日本では北海道、長野県、静岡県、島根県などでしか産出されません。
長野県では霧ヶ峰周辺で多く採れますが、明治大学の発掘調査によって、長和町の鷹山星糞峠付近で古代人が黒曜石を掘った“鉱山跡”が多数見つかり、この麓の鷹山遺跡や男女倉遺跡は1万5千年前の旧石器時代の石器製作所群だったことが判っています。
このため、長和町では「黒耀の里」として売り出していますが、夏から秋にかけては「黒耀ウィーク」と題して、様々なイベントが開催されます。
今回はその元ともいえる「黒耀石のふるさと祭り」に参加してきました。
イベントが開催されたのは黒耀石体験ミュージアムの広場。
入口では縄文時代を思わせるテントが出迎えてくれます。
会場では様々なワークショップが開かれていますが、鹿笛づくりや木を使った火起し体験、縄文時代風のフェイスペイント体験など縄文時代を体験するものがほとんど。
吹き矢や弓矢など当時の狩りをゲーム感覚で楽しめるコーナーもあり、お子さん達は思い思いに楽しんでいる様子です。
会場に設置されたステージではアイヌコンサート、「黒耀石のふるさと親善大使」であるシンガーソングライターの美咲さんのコンサートなどが行われましたが、アイヌコンサートでは「ペウレ・ウタリの会」の皆さんによるアイヌ民族の独特な節回しによる歌に併せて、クワガタムシを模した踊りなどが披露され、外国のゲストの皆さんや観覧者も飛び入り参加して皆で踊りを楽しんでいました。
当日は黒耀石体験ミュージアムが無料で見学できる他、地域の皆さんによる「縄文トン汁」や「ダッタンそば」、黒耀水で点てた抹茶などが振る舞われました。
魚釣りや魚のつかみ取りも行われるなど、子どもから大人まで楽しめるお祭りでしたが、縄文時代をイメージしたイベントということで、しばし、古代に思いを馳せることができた一日でした。
黒耀石体験ミュージアムの情報はこちら↓↓↓
所在地:長野県小県郡長和町大門3670−3
電話:0268-41-8050
休館日:毎週月曜日と年末年始(月曜日が祝祭日の場合は、その翌日が休館日)
利用料金:
入館料:大人300円、子ども100円
体験料:600円~(所要時間30分~)
HP:こちらをご覧ください。
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