じょうしょう気流 「上小(じょうしょう)地域」と聞いて、みなさんは長野県のどの地域を思い浮かべますか?「上小地域」は、上田市、東御市、小県郡長和町、青木村の2市1町1村からなり、群馬県の西側に接する地域です。「上小」には自然、歴史、文化、おいしい農産物など、さまざまな魅力がありますが、それらを上田合同庁舎の職員の目で見て綴り、皆さんにご紹介してまいります。

じょうしょう気流

「上小(じょうしょう)地域」と聞いて、みなさんは長野県のどの地域を思い浮かべますか?「上小地域」は、上田市、東御市、小県郡長和町、青木村の2市1町1村からなり、群馬県の西側に接する地域です。「上小」には自然、歴史、文化、おいしい農産物など、さまざまな魅力がありますが、それらを上田合同庁舎の職員の目で見て綴り、皆さんにご紹介してまいります。

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上小地域のお酒 -アルコール度の高い純米酒-

 商工観光課のF1号です。

 上小地域のお酒。今回ご紹介するのは、日本酒にしてはかなりアルコール度数の高い純米酒です。
 前回までのブログはこちら → 発芽玄米酒  地元米の酒  蔵元×利酒師五人衆で造ったお酒

 製造元は、上田市の旧丸子町にある信州銘醸(株)。創業が江戸末期といいますから、150年を超える老舗です。
 今回ご紹介するのは、銘醇(めいじゅん)」醲献(じょうこん)」という名前のお酒。両方とも、純米の無濾過生原酒を熟成させたもの。無添加で、火入れも活性炭濾過もしていない原酒を、銘醇はマイナス18℃、醲献はマイナス30℃までゆっくり凍らせたあと、氷を抜き取って水分を除去して、アルコール分、エキス分の濃度を高くしたのだそうです。アルコール度は、銘醇が25度、醲献は30度もあります。普通の日本酒は15度前後ですから相当高いですね。蒸留酒の焼酎やウイスキー並み。


 最初の瓶の写真や、グラスに注いだ写真を見てお分かりのように、普通の日本酒のように無色透明ではなく、茶色です。アルコール度の高い醲献の方が茶色が濃いですね。
 さて、飲んでみます。新潟のお酒「越乃寒梅」や「上善如水」、信州の「水尾」など、あっさり、すっきりしたお酒(私も普段はとても好きですが)の対極にあります。ねっとりとしていかにも「濃い~」ていう感じの液体、そして味もやっぱり濃い~。「味わう酒」というところでしょうか。老酒や紹興酒に近いかもしれません。木製の枡に入ったのをキューっと飲む(古典落語によく出てくる酒の飲み方)というんではなく、小さめのグラスに入れて少しずつ味を楽しむのがいいです。この日は冷蔵庫で冷やしたのをストレートでいただきましたが、オンザロックや水割りでもいいそうです。ゆっくり飲んでいたら少しぬるくなったので氷を入れましたが、水っぽくならないです。ロックが私としてはお勧めですね。「食中酒」に良いと会社の製品パンフに書いてありましたが、食後の酒としても少しずつ口の中で味わいながら飲むのもいいです(ちょっと値が張るというのもありますけどね)。

 信州銘醸は、代表的な銘柄としては、瀧澤喜久盛黒耀といったお酒があります。今年も全国の新酒鑑評会で金賞を受賞するなど優れたお酒を造っています。「瀧澤」や「黒耀」は、長和町の和田峠近くで湧き出る「黒耀の水」で仕込んでいます。黒耀の水は、硬度が1もない超軟水で、この地域の名水です(こちらのブログで紹介しました)。
 また、原料の米にもこだわっていて、東御市の米どころ八重原地区の「ひとごこち」を使ったやえはら舞というお酒もあります。これらももちろん飲みましたが、さすが老舗の味です。今晩も「瀧澤」の純米酒の封を開けて飲む予定。

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