じょうしょう気流 「上小(じょうしょう)地域」と聞いて、みなさんは長野県のどの地域を思い浮かべますか?「上小地域」は、上田市、東御市、小県郡長和町、青木村の2市1町1村からなり、群馬県の西側に接する地域です。「上小」には自然、歴史、文化、おいしい農産物など、さまざまな魅力がありますが、それらを上田合同庁舎の職員の目で見て綴り、皆さんにご紹介してまいります。

じょうしょう気流

「上小(じょうしょう)地域」と聞いて、みなさんは長野県のどの地域を思い浮かべますか?「上小地域」は、上田市、東御市、小県郡長和町、青木村の2市1町1村からなり、群馬県の西側に接する地域です。「上小」には自然、歴史、文化、おいしい農産物など、さまざまな魅力がありますが、それらを上田合同庁舎の職員の目で見て綴り、皆さんにご紹介してまいります。

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上小地域のそば -もうすぐ新そば 長和町特産のダッタンそば-

上小地方事務所のF森です。

上小地域のいろいろなそばを紹介するシリーズ。今回は、もうすぐ新そばが食べられる長和町産のダッタンそばを紹介します。前に一度紹介しましたので、二度目になります(前回のブログはこちら)。新そばを前にほかの情報もあわせてお知らせします。


長和町のダッタンそばは、「信濃霧山ダッタンそば生産者組合」の皆さんが栽培から製粉まで手がけています。

このそば粉でそばを打ってみました(ほかのそば料理と区別して「そば切り」と言います)。最初の写真の左が普通のそば、右がダッタンそばです。見た目は、黄色というか黄緑色というか、普通のそばが灰色っぽいのに比べると、色の違いがお分かりになると思います。
次の写真は、粉を比べたものです。そば切りの写真と逆に、左がダッタンそばで、右は普通のそばを玄びき(殻付きのそばをそのまま挽いたもの)したものです。粉の状態では違いはわかりにくいですが、普通のそばのほうが少し灰色っぽいです。

ダッタンそばについて前回のブログのおさらいをしますと、このそばは、スイスの植物学者が「韃靼人(タタール人:モンゴルからリトアニア地方に住む民族)のそば」としたことが名前の由来ですが、元々、四川省や雲南省、チベット自治区など中国の西側からヒマラヤ山脈近くの冷涼な気候の地域で栽培されていたそばの種類です。
また、このそばは、高血圧の予防や抗酸化、血流改善などの効果があるとされるルチンというポリフェノールの一種が普通のそばの100倍も含まれているとされています。ただ、このそばは、別名「苦そば(にがそば)」と言われるように、ルチンが分解するとケルセチンという苦味を有するポリフェノールが生じるため、一般的なダッタンそばは食べると苦いんですが、長和町産のそばはどういうわけか苦くないんです!



生産者組合の皆さんは、長和町の国道152号線沿いの大門という地籍に緑の花そば館という物産館を運営しています。ここでは、そば粉やその加工品を販売していて、私のイチ押しはそば粉入りのソフトクリームです。焙煎されたそばがまぶしてあります。この焙煎されたそばは、そのまま食べるとカリカリしておいしいですが、お湯に入れるとそば茶になりますし、ご飯を炊くときに入れたり、ふりかけにしてもいいです。私は、仕事場ではもっぱらこのそば茶です。焙煎そばは、乾そばやクッキーなどとともに、上田合同庁舎の売店でも売っています。

緑の花そば館では、現在、ダッタンそばの「六次産業化」に向けて、レストランを作る計画を進めています。
また、毎年、10月の第2日曜日に「ダッタンそば収穫祭」を開催しています。今年は、10月14日です。詳細はこれからですが、昨年は、組合の皆さんが打ったそばの試食や、プロの蕎麦屋さんのそば打ちデモンストレーション、加工品の販売などが行われ、多くの人でにぎわいました。ほかの地域では食べられないそばですので、是非一度足を運んでみてはいかがでしょうか。


信濃霧山ダッタンそば生産者組合
住所:長和町大門2558
電話:0268-68-4232(花そば館0268-68-0520)

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