北アルプスCOOL便 北アルプス山麓に広がるこの地域の大自然はもちろん、 歴史、文化、おいしい食べ物など、さまざまな魅力を皆さんにお届けします!

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わっぱらんど学習会に参加しました

こんにちは。農地整備課のSです。

6月24日(金)に大町市平のわっぱらんどで大町市立美麻小中学校4年生の皆さんを迎えて学習会が開催され、私たちも参加し、説明をさせてもらいました。

わっぱらんどを流れる上原温水路(通称:ぬるめ)は、水田や畑に水を運ぶための水路として今から約60年前に整備されました。

北アルプスの雪溶け水を源とする篭川から取り入れた水は、上原地区でそのまま稲作に利用するにはあまりにも冷たすぎました。

そこで昔の人々は水の温度を上げるために水路の幅を広くし、水の流れをゆっくりにすることで太陽の光で水を温めるように造りました。それがこの「ぬるめ」です。

ということで、大町市立美麻小中学校4年生の皆さんには実際に、上流と下流の水温の違いと水流の速さを調べてもらいました!

水を触った生徒から「冷たい!」という声が聞こえてきました。それもそのはず、ぬるめ上流の水温は6月下旬でも13℃でした。水の冷たさを実感してもらえたと思います。

 

下流で水温を測ると、、、15℃!ぬるめによって約2℃上昇していることがわかりました。

この地域では昔から「1度1俵」という言葉があります。これは、水温を1℃上げるとお米の収穫量が1反あたり1俵増えるということなんだそうです。上原地区の水田が全部で450反(45ha)程なので、2℃上がると、900俵(54,000㎏)収量が増えるということになりますね!お茶碗約90万杯分です。ぬるめすごい!

昔はお米が貴重だったことから、お米の収量を増やそうとする昔の人の工夫や努力が感じられますね!

大町市立美麻小中学校4年生の皆さん、ぬるめのすごさをわかってもらえたかな?

 

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