2019.10.16 [ 北アルプス地域の自然・景観・名所 ]
八方尾根の植生回復活動&唐松岳
環境課のKです。
10月7日(月)に白馬村八方尾根第2ケルン下で八方尾根自然環境保全協議会が実施する植生回復活動に参加しました。現場は国立公園第1種特別地域のため、自然に還りやすいよう自然素材を使い、外部から種を持ち込まないよう特殊処理した植生マットを敷設し、あらかじめ現地採取した在来種の種を播種します。今回は固定する補助ピンを生分解性プラスチック製の「エコピン」から竹串に代え、より自然に還りやすいものを使用しました。
手前は昨年の施工地。ボランティア約50名で資材をデポした地点から、施工地に運び、並べ拡げます。
晴れてきました。作業も佳境に入ってきました。
従来使用していた生分解性プラスチックは、積雪寒冷地の厳しい条件では自然に還りませんでした。
この「エコピン」は10年ものだそうです。
看板を立てて作業は完了です。今年は240㎡施工しました。これから唐松岳を目指します。
八方池と白馬三山の雄大な景色
きれいに積まれた石積みが見えてきました。
ライチョウがお出迎えです。唐松岳へ向かう登山道はライチョウに会える確率が高いです。
今年も唐松岳頂上山荘に通じる巻道は上部からの落石の危険で閉鎖されていました。冬道の尾根コースで迂回することになります。法面の岩の亀裂が多く、来年以降も尾根コースを通ることになりそうです。
尾根コースも所々亀裂があるため、このように法面を保護しています。ヘリ運搬用のモッコを活用したそうです。
八方尾根から唐松岳は北アルプス入門コースとして多くの登山客が訪れるので、急拵えの迂回路といえども少しずつ整備されています。
唐松岳の山頂が見えてきました。尾根コースは見晴らしが良く、写真撮影で誤って転落する登山者がいるそうです。気を付けましょう。
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