2019.10.16 [ 北アルプス地域の自然・景観・名所 ]
八方尾根の植生回復活動&唐松岳
尾根コースからは、今年長野県で2番目(国内7例目)に認定された「唐松沢氷河」が見えます。
唐松岳の山頂です。山頂の標識は中部山岳国立公園の統一デザインで作成しています。他の登山道標識も順次新しい標識に取り換えていく予定です。
唐松岳頂上山荘の中川支配人です。この登山道の整備を担っている中心的な方です。伝手をたどってシェルパ族の石積みを学び、協力者と一緒に登山道を整備しています。この登山道ではそうした石積みが多くみられます。登山道だけでなく道沿いの裸地化した法面にも石を積んで保護し、土壌流亡により植生が後退しないようにしています。写真の現場では、現地産の石と角材のハイブリッドで整備しています。
山小屋関係者のご努力に敬意を表しますが、こうしたハードだけでなく、「早出早着」、「登りが原則優先」、スマホで現在地がわかる時代ですが、地図とコンパスで現在地を把握できるよう読図力を養うなど登山者自身のソフト面を磨くことも安全登山には必要です。確かな技術とルールを守って信州の山を楽しみましょう。
≪参考タイム≫
八方山荘→(40分)→第1ケルン→(50分)→丸山→(30分)→小屋分岐→(10分)→唐松岳→(10分)→唐松岳頂上山荘→(30分)→丸山→(30分)→第1ケルン→(20分)→八方山荘
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