2019.09.10 [ 北アルプス地域の自然・景観・名所北アルプス地域の食文化・味 ]
池田町のぶどう栽培に適したほ場関係の勉強会を開催しました
農地整備課のウェスト・マウンテンボーイです。
現在、池田町の会染で行われているほ場整備事業について、ぶどう栽培に適したほ場を造成するため、農業生産法人株式会社ヴィニョブル安曇野の横山さんを講師にお招きした関係者勉強会を8月26日に開催しました。勉強会には長野県土地改良事業団体連合会、農業改良普及センターの10人が集まりました。
本地区では醸造用ぶどうを高瀬川沿いで6ha栽培するため、平地でのぶどう栽培に適したほ場の知識を深め、共有することを目的として開催しました。
●横山氏のお話
池田町の平地の試験ほ場に醸造用ぶどうを定植してから、今年で8年目。
2年目は凍害で半数が枯れてしまったとのことですが、4~5年目に再定植してからは、藁を巻く凍害対策が功を奏し、元気に生長しているとのことです。これまで試行錯誤されてこられたお話を聞くことができました。
池田町平地の試験ほ場
横山氏のお話に真剣にメモをとる先輩方
収穫前の醸造用ぶどう(メルロー)
普及センターの説明
また、凍害の発生は地下水の存在が要因の一つになるようで水はけのよいほ場にした方がよいとアドバイスをいただきました。
栽培しているぶどうはメルロー(赤)とシャルドネ(白)。
試験ほ場の垣根づくりのぶどう棚の方向は東西に延びていますが、日の当たり方や風通し、勾配やスピードスプレーヤー等の機械の進行方向を総合的に考えて、棚の方向を決定するとのことです。ぶどう棚とぶどう棚の間隔は作業機械の大きさで変わるようですが、ぶどう同士の定植間隔は栽培者によって様々だそうで、現地で話を聞いていると、ぼんやりぶどう棚を眺めているだけでは思いつかない工夫が見えてきます。
醸造した際のアルコールの度数は、ぶどうの糖度の50%、という目安があり、勉強会当日ではまだ糖度が十分ではなく収穫はまだ先とのこと。一粒食べさせていただきましたが、やはり酸味が強かったです。
この勉強会は水田のほ場が主体で設計に携わる農地整備課、土地改良事業団体連合会の職員にとって大変有意義な勉強会となりました。これからの業務に活かしていきたいです。
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