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大北地域の「輝く☆看護師さん」紹介 vol.1

 全国的に看護師不足と言われていますが、大北地域も例外ではありません。そこで少しでも看護師さんの魅力を知っていただき、特にこれから就職を考えている若い方に看護師を志してもらいたいということで、大北地域の医療機関で活躍する看護師さんを紹介していきます。第1回目は市立大町総合病院の西澤亜紀子看護師さんです。

訪問看護ステーションで地域の人とつながる
市立大町総合病院 西澤亜紀子看護師

Qご出身は。
大町市の出身です。高校卒業後松本市の看護専門学校に3年間通い、その後市立大町総合病院へ就職しました。

Q就職後どのような勤務をされていましたか。
―現在、就職して19年目になりますが、就職2年後に結婚して出産で7年間休職しました。復帰後働きながら佐久大学大学院の修士課程に2年間通い、診療看護師(NP)という資格を取得しました。その後市の訪問看護ステーションに3年半ほど勤務し、現在は地域包括ケア病棟に在籍しています。

Q診療看護師になるためにどのようなことを学ばれたのですか。
―大学院では医師がどのように患者様を診察し、その診察からどのように診断し治療を行うのかという医学的な知識、薬の知識、地域の保健福祉制度の学修、また、本来は医師でないと行えない医療行為を手順書というものに基づいて実践できるよう一定の分野を勉強して、特定行為も行えるようになります。

Q診療看護師の資格を取得すると具体的に何ができるようになるのですか。
患者様の病状の変化を観察し、症状からどのような病態が考えらえるのか、医師に相談し早期に対応することや、通常医師が行っている胃ろうの交換や気管カニューレの交換、褥瘡の管理などの特定行為を行っています
また、近年チーム医療ということが重要視されていますが、病院内での様々な職種の方々や、地域で活躍されている医療従事者の方々と連携するための橋渡しのような役割が非常に重要であると考えています。

Q診療看護師は何人ぐらいいるのですか。
―全国では約900名です。当院では現在2名おりまして、1名が大学院に通っています。

Q訪問看護ステーションの勤務はいかがでしたか。
―訪問看護は一人で家庭を回って、在宅の方の看護をしていました。褥瘡などの傷の処置をさせてもらったり、急に病状が悪くなった方で医師の診察まではいかないんですが、体にどんなことが考えられるかということを医師と「こんなことが必要だね」とか、「病院を受診した方がいいね」といった相談をしたりだとか、そういったところもやらせてもらって大変勉強になりました。

Q診療看護師の資格が役に立っていますね。
―お宅に訪問して自分1人で判断しなければいけないので、知識とか経験が少ないとなかなか難しい分野かなと思います。

Q病院の中での看護と訪問看護ステーションでの看護とでは違うものですか。
―そうですね、病院は治療がメインというところと、あと常に医師に相談もできますが、在宅ですと常に医師がいるわけではないので、我々診療看護師であればちょっと患者さんの体調悪いというときにタイムリーに対応できるし、胃ろうとか気管カニューレの交換っていうのも病院に受診しなければできないないとか医師が行かなければできないというところも診療看護師なら在宅で対応できます。

Q看護師の仕事の魅力・やりがいはどんなところだと感じていますか。
―私は病棟や外来や訪問看護といろいろ経験させてもらいましたが、今は在宅の方に興味があって、自宅でその人らしく生活するっていうところはやっぱり大事だなっていうのと、ものすごい高齢化の進んだ中では、これから家での療養っていうのもすごく重要視されてくると思うのですが、そこでお手伝いができればいいのかなというのはすごく感じています。

Qこれから看護師を目指す若い人に一言いただけますか。
―確かに大変じゃないとは言えないですが、でもそれ以上に患者さんが元気になって退院されていくところとか、家でその人らしく生活できるところのお手伝いできるっていうのは誰でもできることじゃないですし、やっぱり誰でもできるようなことじゃないっていうことをやれるってことは、やりがいがあるということですよね。生涯学習していかなければいけない仕事だと思うんですけど、それ以上に私は楽しさをとても感じています

Q看護師の仕事で楽しさも感じられているのはすてきですね。
―私は人と接するのはとても好きなので、その人に接することができるっていうことと、元気になられていく過程を見られるところなど看護師として楽しさや喜びを感じます

Q今後やってみたいことなどありますか。
地域に出ていろんな方とお話もしたいなって思っています。それからこの診療看護師がまだ認知度が低いのでもっとアピールしていきたいです。地域で困っている人、医師にはちょっと相談しづらいことがある人の相談を聞いたりとか、何かそういうお手伝いできればいいなと思っているんです。

取材後の感想
 西澤看護師さんは全国でもまだ数が少ない診療看護師でいらっしゃいますが、その資格を広く知っていただき、もっと地域の皆さんのお役に立ちたいという気持ちに感銘を受けました。
 「看護師の仕事に楽しさを感じている」という言がをこれから働く若い人たちに届くともっと看護師を目指す人が増えるのではないかと思います。

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