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「北アルプス広葉樹活用フォーラム」を開催しました~基調講演・パネルディスカッション編~

北アルプス地域振興局林務課です。

 

12月2日に開催した「北アルプス広葉樹活用フォーラム」では、午前中の現地研修会に引き続き、午後は会場を大町市のサン・アルプス大町に移して、基調講演とパネルディスカッションを行いました。

今回のフォーラムは、林業関係者だけでなく、家具や食器の製作や販売など広葉樹を活用している方やこれから広葉樹を活用したいと考えている方、森林所有者や製材事業者など様々な立場の90名ほどの方が会場に集まり、WEB参加の方などを含めると140名の皆さんと一緒に広葉樹の活用を考える機会となりました。

 

基調講演では、「広葉樹林業と地域づくり」と題して林材ライターの赤堀楠雄さんから講演をいただきました。

赤堀さんからは、各地の広葉樹活用の実例や森林と暮らしのかかわりなどについて講演をいただきました。

林業を活性化するためには地域の製材工場が必要不可欠であり、地域に根差した木材の利用が林業活性化に重要であるということ。また、水や農作物がおいしいのは森林が豊かだからであり、豊かな暮らしの基である森林に目を向けてもらうことが重要である。日常的に木を使う人が増えることが地域の森林を考えるきっかけとなる。森林を豊かにする取り組みや広葉樹を活用してくことが豊かな地域づくりに繋がるといったアドバイスをいただきました。

 

続いて、「市民起点の広葉樹のまちづくりを目指して ~フォレスターが創る可能性の雰囲気~」と題して、岐阜県東濃農林事務所林業課長の中村幹広さんから講演をいただきました。

中村さんからは、岐阜県飛騨市役所の初代林業振興課長として出向した際の「広葉樹のまちづくり」の様々な取組について講演をいただきました。

持続的な広葉樹の森林づくりのためには、針葉樹林業で収入のあるうちに広葉樹に投資すること。価値ある広葉樹を育成する過程で得られる小径木を活用して広葉樹育成の原資としていくことにより、森林を疲弊させないことが重要であると提言をいただきました。

また、「広葉樹のまちづくり」を進めていくうえで、食べ物や景色、生活など住民が関心を持っているポイントを提示しながら住民が楽しめる仕掛けづくりをすることで、森林・林業関係者以外の住民を巻き込んでいくことができるなど、今後の取組のヒントをいただきました。

 

基調講演後には、午前中の現地研修会(市民向けワークショップ)や基調講演を踏まえて、「広葉樹を活かし、広葉樹に活かされる。北アルプス地域の林業の未来」と題して、パネルディスカッションを行いました。


冒頭に、午後からの参加者と情報を共有するため、株式会社山川草木代表の香山由人さんから午前中の現地研修会の様子を説明いただきました。


パネルディスカッションでは、赤堀さん、中村さん、香山さんに参加いただき、会場からの質問に回答しながら、広葉樹の活用や森林づくりにより暮らしを豊かにしていくための助言や提案をいただくことが出来ました。

 

大北地域の広葉樹の活用を進めるため、北アルプス地域振興局林務課では、今後も様々の取組を進めていきたいと考えています。

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