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「北アルプス広葉樹活用フォーラム」を開催しました~現地研修会(市民向けワークショップ)編~

北アルプス地域振興局林務課です。

 

大北地域の森林は、民有林面積の約7割を広葉樹が占めており、長野県内の他の地域と比べて広葉樹資源が豊富な地域です。

スギやカラマツといった針葉樹に加えて、この地域に豊富にある広葉樹資源の活用が進むことにより、大北地域林業の活性化を創り出すことが出来ると考えています。

今回、この取組の第一歩として12月2日(木)に「北アルプス広葉樹活用フォーラム」を開催しました。

 


現地研修会(市民向けワークショップ)では、林業関係者や木工作家、行政関係者など40名ほどの方に参加いただき、講師の株式会社山川草木代表の香山由人さん、林材ライターの赤堀楠雄さん、岐阜県東濃農林事務所林業課長の中村幹広さんから説明を受けながら、実際に広葉樹施業を行っている森林内を散策して、天然更新による広葉樹の育成方法や広葉樹の活用方法などについて検討しました。


この現場は、50年前に皆伐を行いそのまま天然更新により広葉樹が生育した森林で、今回、皆伐を行い材の搬出を行っています。

皆伐を行う場合は、地形や地質の状況から立木の伐採や作業道を開けても土砂災害発生の危険性がないこと、また、天然更新を行う場合は周辺の森林状況から更新が可能な場所で行うことが大切です。


ここでは既に林内に落ちていた種や切株からの更新が始まっています。
これから、どのような樹種が育っていくかを見極めながら山づくりを検討していくことになります。


山から伐り出された木材を商品としてどのように扱い、どのように価値を高めていくかを考える必要があります。


この現場ではコナラが多く生産されていることから、主に薪材として流通していきます。

材の集積の際には、手割り用、薪割り機用といった太さごとやナラ材とそれ以外の材といった仕分けを行い、品質をそろえて販売することにより付加価値を高めています。


60年前から手を入れ続けているカラマツと広葉樹の混交林では、家具材や建築用材として活用するための広葉樹を育てています。これまでは薪材として生産していましたが、今では建築用材としての生産が始まっています。

 

新雪と快晴の森林内で、講師の皆さんと参加者で活発な意見交換が行われ、有意義な現地研修会となりました。

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