2019.02.25 [ 北アルプス地域の歴史・文化・暮らし ]
大町市の伝統工芸「松崎和紙」ご存知ですか?
大町での和紙づくりをご紹介します。
JR信濃大町駅の近く信州松崎和紙工業(有)におじゃましました。
大町の和紙づくりは、平安時代、仁科神明宮(大町市 国宝)の祭祀用に紙を奉納したのが始まりといわれています。
大町の豊富な水と北アルプス山麓の材料により、紙漉きが盛んとなり良質な和紙が生産され特産品になったもの。
伊勢神宮にも献上されていたようです。
現在は、ここ信州松崎和紙工業のみとなり、取締役の腰原修一さんが紙漉きの技術を今に伝えています。
楮の皮を大きな釜で煮詰めます。
松崎和紙は、養蚕に用いた桑の枝の皮を和紙の原料としているのが特徴で、少し黒みのあり丈夫で、包装紙や袋などに利用されています。
今日おじゃました時に乾燥させていたものは、京都の菓子用の包装紙や喬木村の阿島傘用のものだそうです。
いちょうやもみじなどの落ち葉をあしらったものができます。
はがき大の和紙づくりの体験もできます。
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