楽園信州

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<VOL.226>I♥信州(あいラブしんしゅう)

I♥信州(あいラブしんしゅう)
活気あふれる”善光寺・門前暮らし”を発信(1)
コミュニティをデザインする企画編集室「ナノグラフィカ」

「I♥信州」は、長野県外から信州へ移住された方に、移住のきっかけや信州での暮らしの様子をお伺いし、長野県の魅力をさらに伝えていこうというコーナーです。


ナノグラフィカのメンバー・増澤珠美さん

『遠くとも 一度は詣れ 善光寺』の言葉どおり、長野県を象徴する名所である善光寺。
長野市はこの善光寺の門前町として発展してきた歴史があります。
善光寺を中心に広がる門前まちに、築100年の空き家をリノベーションして住みながら、門前の町並みとそこに暮らす人々を元気にする取り組みをしている方々がいます。
それが、企画編集室『ナノグラフィカ』。

第10回目のI♥信州は、ナノグラフィカのメンバー・増澤珠美さんと、ナノグラフィカで行なっている活動「門前暮らしのすすめ」をきっかけに移住された、Book&Cafeひふみよのオーナー、今井雄大さんにお話をお聞きしました。


■「小さな視点」で “まち” “人” “つながり” をデザインする
 ~企画編集室「ナノグラフィカ」の活動

無宗派・男女の性別・貴賎も関係なく、訪れるすべての人を受け入れる善光寺。
全国から年間約600万人もの参拝客が訪れ、7年に1度開かれる御開帳ともなると、およそ2ヶ月の期間中に、年間参拝客数に迫るほどの人々が足を運びます。
(前回、平成21年4月5日から5月31日までの御開帳期間中、673万人の参拝者が訪れました。)
人の往来で賑わう表参道から一本路地に入るとそこには昔ながらの古い町並みが広がっています。

善光寺門前の西之門町にある古い民家を改装してつくられた企画編集室「ナノグラフィカ」では、地元西之門町とそこで暮らす人々を紹介する「西之門しんぶん」や、長野市を中心に毎回ひとつのまちや地区を風景写真と手書きのイラスト地図でまとめた「街並み」の発行など、今までほかの人にはあまり知られていなかった、“まち”と“人”と“つながり”にスポットを当て、紙媒体を定期的に発行してきました。

企画編集室「ナノグラフィカ」の事務所は、喫茶やギャラリー、住居などを併設し、様々な催し、展示会、ワークショップなどが頻繁に開催され、また善光寺門前をエリアとした「空き家見学会」の開催など地域に密着した様々な活動を企画運営しています。


ナノグラフィカの始まりは、増澤さんが大学3年のときに出会った仲間と共同で立ち上げ運営してきた権堂の「ネオンホール」というライブハウス。
「ネオンホール」は古い廃屋を劇場とライブハウスに生まれ変わらせた建物で、生の表現の場として若者達から愛されています。 ネオンホールの営業を10年続けていく中で、今目の前に広がるステージの感動や興奮、長野の様々なシーンを形に残していきたいという想いから、新聞や雑誌など紙媒体の編集室として「ナノグラフィカ」が誕生しました。

「ナノグラフィカ」の名前は、極小を意味する「Nano(ナノ)」と「長野(ながの)」の頭尻の文字、出版・印刷・デザインなどの意味をもつ「グラフィック」をもじって付けられ、長野のまちを細かく小さな視点で取り上げるというメンバーの想いが込められています。

■「現実」がわからなければ「暮らし」につながらない

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