南信州お散歩日和 南信州は、広い長野県の南端に位置しています。やわらかい方言が使われ、人も土地柄も温かく穏やかな当地域には、 各所に温泉があり、賑やかなお祭りもたくさんあります。 この地域ならではの魅力を職員がお伝えしていきますので、 南信州にどうぞおいでなんしょ!【写真:高木村のいちご】

南信州お散歩日和

南信州は、広い長野県の南端に位置しています。やわらかい方言が使われ、人も土地柄も温かく穏やかな当地域には、 各所に温泉があり、賑やかなお祭りもたくさんあります。 この地域ならではの魅力を職員がお伝えしていきますので、 南信州にどうぞおいでなんしょ!【写真:高木村のいちご】

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遠山の霜月祭り~上町・正八幡宮~2017冬

企画振興課のHTです。

師走に入り、寒さが厳しくなってきましたが、南信州地域初冬の民俗芸能と言えば、『遠山の霜月祭り』です。

飯田市上村・南信濃の遠山郷一帯の各神社に伝わる「遠山の霜月祭り」は国の指定重要無形民俗文化財に指定されており、最も太陽の力が弱まり、生命の力が衰える霜月(旧暦11月)に、諸国の神々を招き、湯を立て、神楽を奉納し、五穀豊穣、社会安泰を祈る祭りで、神事や神楽舞の奉納が繰り広げされます。

10の神社がありますが、上町系、下栗系、木沢系、和田系と4系統に区分されています。自分自身、ここ2年間で和田系、木沢系と観覧してきましたので、今年は上町系と思い、12月11日「上町・正八幡宮」へ観覧に行ってきました。

少し空模様や強風を心配しましたが、道路状況も問題なく、午前0時過ぎ神社に到着しました。

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神社に祀る神々が登場する面の時間も楽しみですが、他の神社でもありました「襷(たすき)の舞」も個人的に興味があり楽しみに来ました。

早速、社殿に入ると窯の前で禰宜(ねぎ)による神事が行われていました。

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その後、禰宜らによる「八乙女の舞」、「花の御神楽」と続き、「襷(たすき)の舞」が始まりました。 袴姿に錦のたすきと鉢巻きの四人の舞です。「扇の舞」と「剣の舞」と二つあり、扇と鈴、剣と鈴を持って舞います。最初は一人ずつですが、途中から二人一組で舞います。指先の扇は流れるように、剣は鋭く二人一組の息の合った見事な舞が披露されました。

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次に四人が二人一組となって扇を持って舞う「羽揃(はぞろ)えの舞」です。

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午前3時を過ぎる頃には、神仏や森羅万象に捧げる「鎮めの湯」となりました。禰宜らが両手で五大尊の印を結び、呪文を唱え、舞も奉納されます。

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それが終わると、「日月の舞」で招待した一宮をお返しし、以後は「御座の神」の祭りとなって、いよいよ「面」の登場です。気が付くと観客の数も着いた頃と比べ、倍以上に増えています。

最初に登場したのが、「神大夫」と「姥(ばば)」です。ばばの手には榊の枝を持っており、観客を祓い、ときに叩いて回ります。叩かれるとご利益があるわけですが、強く叩いていたり、周りも囃したてたりして場が盛り上がります。

続いて、八社神が順次、湯釜の周りをゆっくりと2周舞います。幸いな事に間近で鑑賞することが出来ました。

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次に、「稲荷」と「山神」が登場しました。「稲荷」は狐面で全身が真っ赤な装束で、ちょっと動きがコミカルな感じ、身軽に動きまわります。「山神」は対照的にどっしりとした動きです。

2周目には、2面とも社殿の四返を大きく飛び、氏子・観客が受け止めます。この時はみんな「ヨーッセー、ヨーッセー」と囃したて、足を踏みならします。凄い盛り上がりです。

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続いての「水王」と「土王」の登場で、社殿内は、更に興奮が高まります。

煮えたぎる湯を素手で周囲にはねかけます。是非、正面から観たいと思い、移動しようとしましたが、沢山の観客のため、窯の横で待機しました。いよいよ社殿内の盛り上がりが最高潮になった瞬間、湯切りが行われ、なんと!このご利益がある湯を自分も浴びることが出来ました。ラッキーです。

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湯切りが終わると、「木王」と「土王」も登場し、四面がそろいます。まずは、「水王」と「土王」が二辺を飛び跳ねながら回ります。先ほどの「稲荷」と「山神」の時と同様に、「ヨーッセー、ヨーッセー」と囃したて、足を踏みならし、両手を広げて氏子・観客が受け止めます。すると、氏子の方が自分に向かって「おとうさんも一緒に!」と呼ばれ、何と2列目に参加し、大きな声で「ヨーッセー、ヨーッセー」と叫びながら、みんなと一緒に無事受け止めることが出来ました。観るだけでなく、参加することで、その一部ではありますが醍醐味を味あわせてもらいました。とにかく「凄く楽しい!」というのが実感です。

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最後に富士天伯が弓矢を持って登場し、床を踏み鎮め、矢を五方に射って邪悪を祓い除けます。

神々しく、重厚な雰囲気の中、思わず視線が合った気もしたりして、とても緊張感がありました。

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この後は「神送り」の儀式が行われ、「遊びのさ送り」となりました。社殿にいる全員が幣を1本ずつ渡され、一斉に上に投げて、この幣がうまく湯の上の飾りにひっかかると1年間は運がよいとされているものです。残念ながら自分の幣は飾りにひっかかりませんでしたが、貴重な体験が出来ました。最後に「おめでとうございます」とみんなで頭を下げて祭りは終了しました。

時刻は朝の7時頃となり、社殿の外は明るくなってきました。

「遠山の霜月祭り」は12月15日八重河内・八幡社で終了しましたが、この後も「民俗芸能の宝庫」と言われるこの南信州地域では、年明けに「天龍村の霜月神楽」や「新野の雪祭り」もあります。

是非、この機会に皆さんも現地で体感してみてはいかがでしょうか。

《関連ホームページアドレス》

遠山郷観光協会ホームページアドレス http://shimotsukimatsuri.com/about-shimotsuki-festival/

天龍村ホームページアドレス http://www.vill-tenryu.jp/dentogeino.htm

阿南町ホームページ http://www.town.anan.nagano.jp/kanko/cat177/000364.html

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