2012.12.20 [ 南信州の伝統・文化・史跡 ]
霜月祭りに行ってきました。
「師走」となりました。師(先生)も走るほど忙しいと月と言われていますが、観光的には忙しかったトップシーズンが過ぎて、ほっと一息。12月の南信州の伝統芸能といえば「霜月祭り」です。と、いうことで見学に行ってきました。
霜月祭りは「寒い!眠い!煙い!」との戦い!
霜月祭りは昼の11時頃からの「火入れ式」「大祓い」などからすでに始まっていますが、見学時間は午後5時過ぎが良いとされています。 私は何度も見ていますので午後9時過に出発です。朝までの長丁場でもあり、しっかり休養を取ってから出掛けます。ただし、神社によっては深夜にお祭りが終了するところもありますから下調べは十分に行ってください。
今年、見学したのは中郷/正八幡宮です。
神社に到着したらまずは奉納。
霜月祭りを開催するには、たくさんの経費がかかります。経費は地域の人々や多くの皆さんのご芳志で賄われています。観光や研究などで見学に訪れる方も、2,000~3,000円で結構ですので、ぜひご協力をお願いします。
写真のお守りは一つ500円で購入、その他、奉納させて頂いたら正八幡宮のお札をいただきました。
お夜食の時間
この神社では、関係者だけでなく見学者にもお夜食(ご飯)が振る舞われます。茶碗酒をしっかりといただき、ほろ酔い状態。これで朝までは何があっても帰れません!。覚悟を決めて頑張るぞ!
釜の上は写真のように飾られ八百万の神が訪れるのを待ちます。すぐ下でしっかりと火を燃やすので時々この飾りに飛び火して燃えてた所もあったな~。
釜の周りでは神事が行われています。小声で何かを言っていますがはよくは分かりません。秘事のようですがちゃんと意味がある所作とのこと。四方を廻って行われます。
周りには奉納した方の名前が張り出されます。・・あっ、俺のもあった!
午後2時頃に、最後の「湯立て」儀式が始まり、様々な祭事が進んで行きます。面(おもて)が登場するのは午前5時頃、クライマックスの「湯かけ」は6時頃になります。 ゲッ!まだ3時間以上もあるじゃないか!
5時を過ぎたあたりから面が登場します。見物客も増えてきて室内は満杯、移動することもままならない状態です。頑張って何とか正面のポジションを確保。
どこの神社でも最初に登場するのがこのふたつの面です。特に「婆さま」の近くにいると、手に持っている榊で思い切り頭を叩かれるので要注意!(これが結構痛い)。面の数は神社によって違いますが、この神社には18面ありました。
< いろいろな面が登場し舞う!。所作も様々であり神社によって面の風貌が違う。狐の面が出る神社もある。
湯切り
火の玉(大天狗)、水王(みずのう)(小天狗)が登場して舞う!いよいよクライマックスを迎える。いつ手が釜に落ち湯切りされるか分からないので、湯切りのシャッターチャンスは一瞬。見学者はカメラを構えてそれぞれの感覚でシャッターを切る。人々は煮えたぎる湯を浴びて豊作と無病息災を祈る。
湯切りの儀式が終わったのは朝の7時頃です。外はすっかり明るくなっています。この後、天伯の面が出て矢を射ったり、鎮めの儀式等が続きます。すべてが終わった後に朝食が出るそうですが私は用事もあり切り上げることにしました。
遠山郷の霜月祭りは12月15日にすべての神社で終了しますが、年明けの1月に天龍村の湯立神楽(国重要無形民俗文化財)が始まります。ぜひ見学してください。
遠山郷の霜月まつり http://www.tohyamago.com/simotuki/index.php
天龍村の湯立神楽 http://www.vill-tenryu.jp/ikedaijinja.htm
以上、眠くて辛い商工観光課のKでした。
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