来て!観て!松本『彩』発見

歴史と伝統の城下町松本。のどかな田園風景安曇野。そびえたつ雄大なアルプス。自然と文化に彩られたまつもと地域の情報を、松本地域の県職員の発見を織り交ぜつつお届けします。 面白いこと新発見、知ってる人にも再発見、何だこれはの珍発見。当たり前だと思っていたことから、ローカルなことまで職員の発信する情報をお楽しみください。

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塩尻であって、塩尻でない場所~小野神社・矢彦神社~


(小野神社です。静寂に包まれ、神秘的な雰囲気が漂います。)




 みなさん、こんにちはface02
 久々の塩尻「彩」発見ということで、今回は、塩尻市北小野にある、小野神社にお邪魔しましたicon16
 ここは、本殿等が長野県宝にも指定されている、歴史ある神社です。
 この神社、他の神社と違い、ある点で珍しい神社なのですが、それは後半のお楽しみicon12


 塩尻市内から国道153号線を辰野方面に向かいます。塩尻市の大部分は松本盆地にありますが、この北小野は峠を越えなくてはなりません。途中峠の名称の入った看板がお目見えします。


(善知鳥峠・分水嶺公園)

 よく見ると、「分水嶺」ってありますよね。実は、ここは長野県内を流れる川の分水嶺で、ここから北(塩尻側)は信濃川となり日本海へ、南(辰野町側)は天竜川となり太平洋へ流れていきます。こうしてみると、やはり信州は日本の中央にあるんだなということを実感しますね。
 ちなみに「善知鳥」「うとう」と読みます。山ひだをぬう地形を東国の方言で「ウトウ坂(峠)」と呼ばれていることから、また海鳥の「うとう(善知鳥)」をこの山に葬ったことから、この地名が生まれたとの伝承があるそうです(引用:分水嶺公園内案内看板)。

 車で15分程度走ると、道の脇に見えてきました。


(小野神社外観、左が国道153号線です)

 神社の裏手にある駐車場に車を止め、いざ境内へ。


(小野神社鳥居)

 立派な鳥居です。国道脇にあるので、鳥居の外側は車が次々と走って騒がしいのですが、いざ鳥居をくぐれば、先ほどまでの喧騒が、うそのように静かです。厳かな雰囲気が漂います。


(小野神社神楽殿)

  こちらは神楽殿。儀式の祈祷などで使う建物ですね。
  奥には、拝殿があります。さっそく参拝。神様ですので、こちらの写真は控えました。ぜひお参りしてみてください。


  一通り参拝が終わり、南側に視線を移すと・・・。


(小野神社境内から南側を望む)

 同じような建物があることに気づきます。実は、こちらも神社で、矢彦神社といいます。
 

(矢彦神社鳥居)

 小野神社に負けていない立派な鳥居です。


(矢彦神社神楽殿)


  そして同じく立派な神楽殿。奥にはちゃんと拝殿があります。

  このように、両神社は、敷地が隣り合っているのです。
  神社と神社の境をたどっていくと、このような碑もあります。


(境界の碑)


 なぜこんなにきちんと境界があるのか。もちろん神社が別ということもありますが、実はこの矢彦神社があるところは、住所が「辰野町小野」。けれど、矢彦神社敷地のどこから外に出ても「塩尻市北小野」。すなわち、ここ矢彦神社境内は辰野町の「飛び地」なのです。まさに「塩尻であって塩尻(市)でないところ」ということなんですねface08

(上記のように、辰野町の「飛び地」となっています。引用:YAHOO地図)



 このようにほぼ同じ敷地にある2つの神社が別々の市町に分離されている理由は諸説あるようです。どちらも古い神社ということなので、やはり歴史的なところに一番の理由があるのでしょうか。いずれにしろ、どちらの神社も平和裡に存立しています。

 そのことを示すものとして、小野神社・矢彦神社の有名なお祭りである御柱祭があります。全国的には諏訪の御柱が有名ですが、「人を見たけりゃ諏訪御柱、綺羅(きら)を見たけりゃ小野御柱」と言われるように、小野神社の御柱はそのきらびやかな衣装で有名です。諏訪の御柱祭の翌年に行われているこのお祭りですが、このお祭りは両神社が共同で行います。祀る神様は違えど、協力して地域に恵を与えてくれているのです。
 ちなみに、この御柱、両神社のそれぞれ四つ角方向に4本ずつ立ててありますので、ご覧になってください。

(小野神社・矢彦神社御柱)


 最後に矢彦神社にも参拝し、後にしました。

 北小野には、他に、文学者の全集で有名となった「筑摩書房」の創業者である「古田晃」の生家があり、「古田晃記念館」として開放されております。ここでは生家を垣間見ることができるだけでなく、当時の貴重な資料なども見ることができますので、ぜひご来館ください(※ただし、冬季は2月28日まで閉鎖中です)。
 
 
(古田晃記念館)


 塩尻市の中でも、北小野は奥の方になるため、松本平の方が訪れる機会は、なかなか少ないかもしれません。しかし、自然の大きさを感じる分水嶺、小野神社を始めとする厳かな建造物、そして当時の宿場町を彷彿させる古き町並み、そういったものに多く触れることができる場所です。
 冬季はやや寒いかもしれませんが、寒さが緩んできた頃、ぜひお出かけしてみては?face05icon12


塩尻市出身・税務課N
 


 

 

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