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Vol74■信州の映画の聖地、上田

寒~い寒~い信州ですが、そんななかでも、アツい話題がいっぱいの地域があるんですよ。
それは、ずばり上田市。今ブームの真田幸村ゆかりの地としても有名ですが、上田市の魅力はそれだけじゃありません。
上田は、数々の名作が生まれた映画の里。屋根のないスタジオとさえ言われる「映画のロケ地」としての顔に、クローズアップしてみましょう!!


信州大学繊維学部で撮影された映画「ゼロの焦点」のワンシーンより
(C)2009「ゼロの焦点」製作委員会


◆映画の里
上田の映画との関わりの歴史は古く、まだ無声映画しかなかった1923年(大正12年)から、ロケが行われるようになりました。この頃、上田は国内最大の産業であった養蚕の中心地の一つで、富を得た人々が当時の最先端の娯楽であった映画に夢中になり、映画監督と交友関係を結んだ縁が、ロケ地となったのがキッカケだそうです。
また、このあたりは国内でも有数の晴天率を誇ること、都心からのアクセスがよいこと、別所温泉の旅館に大人数の撮影隊が宿泊できたことなども映画撮影には都合が良かったのでしょうね。

こうして、古くは小津安二郎、黒澤明、近くでは鈴木清順、岡本喜八、大林宣彦、山田洋次など日本映画を代表する監督が上田をロケ地として選び、「姿三四郎(1943年・黒澤明 初監督作品)」、「男はつらいよ 寅次郎純情詩集(1976年・山田洋次監督)」、「犬神家の一族(1976年ほか・市川崑 監督)」、「楢山節考(1983年・今村昌平監督)」、「ひめゆりの塔(1995年・神山征二郎監督)」など、80本以上にも及ぶ名作映画が撮影されてきたんですよ。

そして2001年(平成13年)、こうした撮影の誘致や支援をするため、【信州上田フィルムコミッション(FC)】が設立されました。具体的な仕事は、ロケ地の紹介からエキストラの手配など、撮影を円滑に進めるサポート。この活動の甲斐もあって、ますます上田は映画のロケ地として人気を集めました。
そして今ではなんと、年間で100本近くの映画やドラマの撮影が行われているというのですから驚きですよね!


昔ながらの木造校舎が残る浦里小学校は、近年上田で最も多くロケ地に選ばれている

信州上田フィルムコミッションについてはコチラ≫(パソコン用)
うえだ城下町映画祭についてはコチラ≫(パソコン用)

◆あの話題作も、上田市が舞台!
最新のものだったら昨秋公開となった松本清張原作の「ゼロの焦点」、太宰治原作の「ヴィヨンの妻」。ともに文豪の生誕100年を記念した作品として大きな注目を集めましたよね。「ゼロの焦点」では、延べ600人のエキストラを動員したクライマックスシーンや、事件の鍵を握る数々の重要なシーンが上田で撮影されました。劇中では浦里小学校が「立川の小学校」、信州大学繊維学部講堂が「窯業中央会館」という設定で登場していますよ。「ヴィヨンの妻」では上田蚕種株式会社が「水上警察署」という設定で登場します。


信州大学繊維学部講堂は国の登録有形文化財に登録されている。
(C)2009「ゼロの焦点」製作委員会


主演の広末涼子さんなどが撮影に参加しました。
(C)2009「ゼロの焦点」製作委員会

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