【冬眠中のヤマネにしてはいけないこと】
冬眠中のヤマネは0.02度ほどまで体温が低下します。
呼吸も心拍数もものすごく少なくなっています。
0度以下になると凍死してしまうので、外気が冷えすぎて体温が0度を下回るとちゃんと目が覚める仕組みになっているそうですが、ぐっすり眠っているときは凍死ぎりぎりまで体温を下げているということです。
西村さんによると、こうした冬眠中のヤマネを見つけた人の9割が、「不適切な行動」をとってしまうのだそうです。
■まず最悪パターン1
ヤマネが余りにも冷たいので「死んでいる!」と思い、「墓」を掘って埋めてしまうこと。
これでは冬眠から覚めたとき、ヤマネは地上に出られません。
また、樹洞から土に移され、凍死してしまう可能性もあります。
■次に最悪行動パターン2
「温めてあげなくちゃ!」と思ってストーブの前に置くこと。
ヤマネは暖かくなると目が覚めてしまい、チョロチョロと動き出します。
しかし冬場にヤマネのエサはありません。
1日起きれば冬眠中の数日分のエネルギーを消費するため、ヤマネはみるみる体重が減ってゆくそうです。
このため仮に一度起きた後で再び冬眠に入れたとしても、目が覚める4月半ばまでエネルギーがもたず、眠りながら死んでしまうことがあるそうです。
西村さんもこれまで、冬眠中に死んでしまいミイラ化したヤマネを3匹見たことがあるそうです。
そのうちの1匹は別荘の布団の間で見つかりました。
どれもガリガリに痩せていたそうなので、冬の間に何度か目が覚めてエネルギーを使い果たしたのかもしれません。
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