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滝之湯堰の改修が始まります

8月6日に茅野市豊平上場沢地籍において、県営かんがい排水事業滝之湯堰地区の起工式が厳かに執り行われました。滝之湯堰とは茅野市北山・豊平地籍の水田地帯497haを潤す農業用水路であるとともに、集落地内を流れる生活用水や防火用水としても利用されているので、地域にお住まいの人にはなじみ深い水路となっています。

滝之湯堰は坂本養川の指導により約230年前(1785年)に開削された土水路のまま、現在まで滝之湯堰土地改良区を中心とする受益者により維持管理されてきました。しかし、200年以上の水利用による水路の浸食が目立ち、当時のままの土水路として維持管理していくことが困難となってきております。さらに、別荘等の住宅化等水路周辺の近代化が進み、多発するようになったゲリラ豪雨等の異常出水の脅威にさらされている状況です。

今回、全体延長13.5kmの内下流部3.2km区間の改修が事業化されました。今年度は約560mの水路改修工事をする予定です。

「起工式」とは一般的には「無事着工に至ったことを喜ぶ式典」だそうです。江戸時代から続く歴史・慣例等を十分考慮し、紆余曲折を経て今日の着工に至りました。茅野市滝之湯堰土地改良区関係者の思いを乗せた歴史的な施設である滝之湯堰が、現在のあるべき姿へと変貌させる第1歩を踏み出します。地域のみなさまには温かく見守っていただきたいと思います。

最後に滝之湯堰の沿線には尖石縄文考古館(坂本養川の銅像が水路脇にあります。)や蓼科湖、竜神池、音見滝など観光名所もたくさんありますので、観光の際には是非近くを流れる水路にもご注目ください。

(こちらでも滝之湯堰について紹介しています。)

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