2013.08.30 [ 【手】体験・体感 ]
諏訪湖アートリングシンポジウム~片倉家が遺したもの~
諏訪湖まちじゅう芸術祭のアートプログラムとして、「アートリングシンポジウム」の開催が予定されています。その第1弾として8月25日(日)、諏訪市美術館において「諏訪市美術館(旧懐古館)建設70周年イベント 片倉家が遺したもの」が開催されました。
第1部は、講演会「片倉家が遺したもの~製糸業・近代建築などから~」。
岡谷市立岡谷蚕糸博物館・岡谷美術考古館学芸員の鮎澤諭志先生による講演がありました。
会場はご覧のとおり大盛況!当初の想定を超える150人もの来場者がありました。関心の高さが窺えます。明治・大正時代の岡谷の製糸業を支えた片倉家の系図やこれまでの偉業、そして片倉家が現代に遺したものについて、わかりやすく解説いただきました。
第2部は、建物見学です。
まずは、片倉館。昭和3年、二代目片倉兼太郎により、地域貢献を目的として建設された福利厚生施設(温泉施設)です。国重要文化財に指定された今でも、もちろん入浴可能です。
普段は広間などの見学を受け入れていないそうですので、今回は大変貴重な機会。この時とばかりにたくさんの質問が飛び交っていました。
次は、諏訪市美術館です。諏訪の歴史資料や蚕糸関係資料などを展示する「懐古館」として、昭和18年、片倉製糸により建設され、その後、諏訪市に移管されました。国登録有形文化財に指定されているこの美術館は、以前このブログでも紹介いたしましたが、「帝冠様式」と呼ばれる和洋折衷の独特な景観を創り出している建築で、レトロでシックな雰囲気の中で美術鑑賞できることが魅力となっています。
最後に、諏訪湖ホテル迎賓館・菊の間です。昭和3年、片倉家の別邸として建設され、諏訪市美術館同様、国登録有形文化財に指定されています。残念ながらこの日は中を拝見することはできませんでしたが、予約すれば宿泊することもできるそうです。皆さんもぜひ一度宿泊いただき、製糸業の歴史に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
今回、私はボランティアの立場で参加し、受付や誘導のお手伝いをしてきました。想定を超えるお客様に御来場いただき、パニックになってしまいましたが、製糸業の歴史に触れながら施設見学することができ、有意義な一日となりました。
それぞれの施設につきまして詳細は、以下のホームページで御確認ください。
諏訪市美術館 http://www.city.suwa.lg.jp/scmart/
片倉館 http://www.katakurakan.or.jp/index.php
諏訪湖ホテル http://www.suwakohotel.co.jp/
最後に、このイベントを見逃した皆さんに朗報です!
今週末9月1日(日)午前6時から、片倉館駐車場において「信州四季旅キャンペーン〔秋〕PRイベントin上諏訪温泉朝市」が開催され、その目玉企画として「片倉館見学ツアー」「諏訪市美術館早朝開館」が実施されます。その他、新鮮な農産物等の販売はもちろん、「お楽しみ抽選会」「ご当地キャラクターによるPR」「製糸業の歴史体験コーナー~糸取り体験」などさまざまな企画を用意して皆さんのお越しをお待ちしております。
詳しくは、本日からリニューアルした諏訪地方事務所商工観光課ホームページをご覧ください。
http://www.pref.nagano.lg.jp/suwachi/suwachi-shokan/kannai/soshiki/shokokankoka.html
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