2023.02.24 [ 南信州の林業 ]
「令和4年度南信州元気な森フェスタ」が行われました。
近年では、高性能林業機械が登場し、大活躍してくれているのですが(グラップルやハーバスター、フォワーダーなど色々あります。車好きのお子さんがいるご家庭の方は意外とご存じかもしれませんが、このお話はまた今度!)、道がなければそこに入ることが難しいなどの課題があります。
そこで現在、当課では「架線集材」という方法に注目しています。
架線、つまりワイヤーロープを空中に張って、伐採した木材を吊るして運び出す方法です。
この「架線集材」に先進的に取り組んでいらっしゃるのが、株式会社とされいほくなのです。
同社では、尾根から尾根へワイヤーロープを張り、それで木材を吊るし上げて運び出していらっしゃいます。UFOキャッチャーのイメージです
すごい、木が空を飛んでいる…。ダイナミックな光景
…え?でも、そもそもそんな高いところにどうやってワイヤーを張ってるの??
それも深い谷間をはさんでる
と、驚きとともに疑問が湧き出しますが、現在はドローンを使用してリードロープを布設しているそうです。
尾根では職人さんが待ち受け、固定します。
それには熟練の技術が必要で、また重労働で危険も伴う作業であるそうなのですが、最近はここでも便利な機械が登場し、作業の効率化と安全の確保が図られているそうです。
そして実際に木材を吊り上げる際には、油圧式の集材機と架線式グラップルをラジコンで遠隔操作しているそうです。
すごいですね、ICT!
(グラップルとは直訳すると「つかむ」という意味で、身近なところでは、ショベルカーのアームの先端についているかぎ爪のようなものをご覧になったことがあるかもしれませんね)
このブログへの取材依頼や情報提供、ご意見・ご要望はこちら
南信州地域振興局 総務管理課
TEL:0265-53-0400
FAX:0265-53-0404