2025.07.07 [ 南信州の観光・自然・花 ]
南アルプス三伏峠の植生調査に行ってきました!!
農地整備課のGGYです。
7/5、南アルプス三伏峠へ防鹿柵設置作業に行ってきました。
本活動は、南アルプスみらい財団及び南アルプス高山植物保護ボランティアネットワーク(協力:大鹿村)により実施しており、今回の参加者は、財団の方やボランティアの方々で総勢16名でした。
今回の作業箇所は日本で一番高い峠と言われている三伏峠(さんぷくとうげ)(標高2,607m)です。
この峠は南アルプス塩見岳の大鹿村側の登山口から3時間ほど登ったところにあります。今回の作業は、平成19年以降に設置した防鹿柵内の植生復元調査、前回(6/7)作業時に撤去した鋼製柵の支柱の運搬、及び鋼製柵の簡易修繕。
この日は、朝5時に夕立神パノラマ公園に集合。鳥倉林道終点で出発の会をしてから出発。
登山道沿いに咲く高山植物に元気を頂きながら登りました
【ゴゼンタチバナ】
三伏峠に到着後は小休止して、8:50~作業開始。
まず最初に、前回(6/7)作業時に撤去した鋼製柵の支柱の運搬。雪により折れ曲がり、登山道を侵していた支柱は、登山者の安全を確保するため、前回の作業時に撤去しましたが、人目につかない場所にデポしたものを、今回、三伏峠小屋の脇へ運搬しました。(後日、ヘリで降ろします)
続いて、植生調査を実施登山靴から地下足袋やスニーカーなどの靴底の柔らかい物に履き替えて臨みました。まずは、季節型のネット柵内の調査。
リーダーの鵜飼一博さんが植物図鑑で種の違いなどを説明するなどして、柵の外から、柵内に生える植物を調査しました。
こちらは、季節型のネット柵内にシナノキンバイ。
ラン科のハクサンチドリも咲いていました。
【手前の花弁に丸みがあって小型の方がミヤマキンポウゲ、奥の大きめの花弁の先がとがっているのがシナノキンバイ】
続いて、常設型鋼製柵内の植生調査。
ミヤマクロユリも咲いていました
それにしても、柵内の植物は元気で生き生きしていました
植生調査の後は、烏帽子岳まで散策。塩見岳をはじめ南アルプスの山々や富士山の眺めを満喫
烏帽子岳から三伏峠に戻ってからは、鋼製柵の簡易修繕を実施。
最後に三伏峠で記念撮影し下山しました
いつかは、防鹿柵がなくても高山植物が咲き乱れる日がやってくるのを願わずにはいられません。
この記事に関するお問い合わせ先:南信州地域振興局 農地整備課水利防災係 TEL:0265-53-0419
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