2019.12.18 [ その他 ]
農地整備課の事業紹介Vol.3~農業集落排水 豆知識~
農地整備課の中年Yです。
12月4日(水)、松川町で南信州管内の農業集落排水事業に携わる市町村の皆さんや処理場の維持管理を担う業者さんを対象にした研修会が行われました。
ところで、”農業集落排水事業”って何???という方もいらっしゃいませんか?
「世の中は食うて、糞して 寝て起きて、さて、その後は 死ぬるばかりよ」と人生について語ったのは、とんちで有名な一休宗純といわれております。私たちの生活の上で、し尿の処理は欠かせません。
まずは”し尿処理”について、以下の4コマ漫画(中年Y作)でイメージしてみました!!
”し尿処理”のイメージが湧きましたでしょうか?
県内の”し尿処理”は、主に市街地における「公共下水」、農村部における「農業集落排水」、山間部における「浄化槽」と3つに大別されています。
この日の研修では、まず、座学が1時間。
当管内の農業集落排水事業等で整備した汚水処理施設40箇所は、その多くが平成の初期に作られており、更新の時期を迎えています。
施設をより長く良好な状態で維持管理していくため、汚泥の処理過程で発生する硫化水素の量を少なくする手法の紹介がありました。
※硫化水素は処理施設の内壁を痛める原因となっています。
座学研修の後は、天竜川左岸にある福与クリーンセンターまで移動。処理場内の設備を見学しました。
福与クリーンセンターは、水槽内の壁を守るための防食膜が剥がれ落ちてきたため、平成30年度に改修して補強。
また、これまでは酸素を供給しなかった「嫌気ばっ気槽」という汚泥を処理する部屋の一部へ空気を送り込むことで、硫化水素の発生を抑えることができました。
【上の写真:改修前(H28撮影) 防食塗装が剥がれている様子】
【上の写真:改修により水槽の壁が白く綺麗になっています】
私たちの生活から切り離せない汚水と汚泥の処理。
農業農村整備事業は身近なところで役立っています!!
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