南信州お散歩日和 南信州は、広い長野県の南端に位置しています。やわらかい方言が使われ、人も土地柄も温かく穏やかな当地域には、 各所に温泉があり、賑やかなお祭りもたくさんあります。 この地域ならではの魅力を職員がお伝えしていきますので、 南信州にどうぞおいでなんしょ!

南信州お散歩日和

南信州は、広い長野県の南端に位置しています。やわらかい方言が使われ、人も土地柄も温かく穏やかな当地域には、 各所に温泉があり、賑やかなお祭りもたくさんあります。 この地域ならではの魅力を職員がお伝えしていきますので、 南信州にどうぞおいでなんしょ!

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「自然農」というライフスタイル。大分県からIターンされた猪股さん。


【畑も、耕さず種をまきます。この草のない場所(赤い線で囲んだ部分)には、コマツナが芽を出しています。】

草を刈るのは農作物の周りのみ。しかも、抜き取らずに生かしておきます。「様々な草が混ざって生えているので、いろいろな微生物やいろいろな虫が共生することでバランスをとり、農作物の病虫害を最小限に抑える」という考え方が「自然農」です。
「ほかに植物のない場所に、一種類の農作物だけが植わっているから共生バランスがとりにくくなり、その農作物は病気や害虫の被害を受けやすくなるんです。」との説明。
「森のような畑を作る」というのも、自然農の極意の一つ。


【使う道具も右手に持った「鎌(かま)」と、左手に持った「鍬(くわ)」だけと、とてもシンプル。エンジン付きの農業機械は、土手の草を刈るための「刈り払い機」と、木を切るための「チェーンソー」のみ。】


【鍬で表面の草を削ったところ(写真中央の黒くなった部分)に、種をまいたり、苗を植えます。】


【農作物と農作物の間に生えてくる草は、根から抜き取ることはしないで、鎌で刈り取って農作物の株もとに敷きます(赤い線で囲んだ部分)。こうすることで有機質の供給にもなるし、地面の乾燥を軽減させます。】


【「自分でも数えたことがない」というくらい、たくさんの種類の野菜が栽培されています。】


【種子も、可能な限り自家採種しています。これも自然農の基本の一つ。】


【一部の野菜は、このハウスの中で苗を作って植えます。発芽させるのに必要な温度は、電気による熱ではなく「落ち葉などの発酵熱を利用した『踏み込み温床』」を使います。】


【野菜の苗を育てる土は、2年間熟成させた腐葉土。広葉樹の落ち葉も、周囲に豊富にあります。】

猪股さんは新潟県のご出身で、バンドに明け暮れる生活を送っていましたが、20歳代後半のころ「人間らしい生き方」について悩んでいた時に出会ったのが、この「自然農」。

仕事を辞め、山梨県で自然農を実践されている師匠のもとに弟子入りし実力をつけて、大分県で自然農を開始。
多品目の旬の農産物を宅配するというスタイルを行いました。
顧客の増加に合わせて、5年間で栽培面積も1ヘクタール以上に拡大し順調でしたが、「1ヘクタール以上の田畑を自然農で管理するには、草取りが間に合わない」という、壁に突き当たりました。
また、大分県は野菜栽培には暑すぎることや、台風などの被害を受けやすいということもあり、大規模な自然農実践を止めて、自然農を志したときに本当にやりたいと思った「自給自足的生活」を行うべく、新たな土地を探しました。
あちこち探す中で、泰阜村で売りに出ていた空き家を見に行って一目で気に入り、ここで新たな自然農を開始しました。

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