2018.07.31 [ 南信州の観光・自然・花 ]
甦るニッコウキスゲの群落!!南アルプス聖岳へ植生復元ボランティアに行ってきました。
農地整備課の中年Yです。
平成30年7月14日(土)~16日(日)、南アルプス聖岳(標高3,033m)へ高山植物保護ボランティアに行ってきました。
※ボランティアの内容は、防鹿柵の修繕、植生復元ネット敷設などです。
7月14日(土)は飯田市南信濃の梨元ていしゃばに朝5時に集合。聖平での作業開始時刻13:30に間に合うよう、各自のペースで登ります。
登山口の便ケ島から40分ほどで西沢渡に到着します。みんなで力を合わせてケーブルで川を渡ります。
【両岸で綱を引いて渡ります】 【ゴゼンタチバナ】
西沢渡からは急登が続き、ここから4時間ほどで標高2400mの薊畑(あざみばた)の分岐に到着します。薊畑から約20分下ると聖平小屋です。
途中、平成25年に設置した防鹿柵(ぼうろくさく)の中で見事に復活したニッコウキスゲの群落を目にし、胸が熱くなります。
【柵の中で咲くニッコウキスゲ】
柵の外では、依然ニホンジカの食害が目立ちます。
【有毒植物のミヤマバイケイソウでも食痕を確認】 【センジョウアザミの食害】
休憩後、いよいよ午後から作業開始です。植生を傷めないように参加者全員が持参の地下足袋に履き替えます。
一日目は防鹿柵(ぼうろくさく)の修繕のチームと植生復元ネット敷設のチームに分かれてそれぞれの作業を行いました。
防鹿柵(ぼうろくさく)の修繕は、雪の重さで垂れ下がった金網を一度緩めてから張り直し、さらにその上へ針金を張っていきます。
【作業前(写真左)と防鹿柵修繕作業(写真右)】
植生復元ネット敷設は、浸食された斜面に以前張った椰子(やし)マットの上へ重ねて椰子マットを敷設していき、冬場の凍上抑制と植生復元を図ります。
【斜面崩壊地の植生復元ネット敷設状況】
作業後は、お楽しみの交流会です!!持ち寄りの酒を酌み交わす重労働の後の一杯は、県境を越えて集まったみんなの絆を深めてくれます!!
このブログへの取材依頼や情報提供、ご意見・ご要望はこちら
南信州地域振興局 総務管理課
TEL:0265-53-0400
FAX:0265-53-0404