2016.08.17 [ 南信州の観光・自然・花 ]
えごのねこあし。
林務課です。
突然ですが、これ、ご存知ですか?
この木は、エゴノキという広葉樹ですが、なにやらバナナのようなものがくっついています。
じつは、これは実でも花でもありません。
ひとつとって、割ってみました。
画質が悪くて申し訳ないですが、白や茶色の何かがたくさん入っています。
このバナナのようなものはある生物がエゴノキに寄生してできた異常組織で、一般に「虫えい」といわれるものです。
「虫こぶ」とか英語のまま「ゴール(gall)」とも呼ぶこともあります。
原因の生物はダニや菌類など様々で、形成される虫こぶの形も多様です。
葉っぱのポツポツも虫こぶでしょうか。よくわかりません。
今回ご紹介した虫こぶは、その形から「エゴノネコアシ」と呼ばれています。
爪が出ているネコの足に見えなくもないですが、わたしにはバナナとしか思えません。
ちなみに中に入っていた白い何かは「エゴノネコアシアブラムシ」でした。
写真は7月に撮ったものですが、今頃は房の先端が開いて、羽化脱出していることかと思います。
名前はかわいいけどちょっと気持ち悪いですね笑
エゴノキの本当の実はこちら。
実は虫こぶに比べると地味ですが、春から夏にかけて、たくさんの白い花が下向きに咲き、なかなかきれいな樹木なのです。
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