2016.08.22 [ 南信州の伝統・文化・史跡 ]
~和合の念仏踊り~南信州民俗芸能【2016夏】①
こんにちは、地域政策課企画振興係のRMです。
まだまだ暑い日が続きますが、皆様、体調の管理はいかがでしょうか。
冷たくて泡の出る大人の飲み物のおいしい季節ですが、飲み過ぎには注意です。
さて、当ブログで好評?の南信州民俗芸能シリーズ【2016夏】です。
今年も、8月16日の夜から翌朝にかけて、地域政策課の有志8名で阿南町にお邪魔をしまして、「和合の念仏踊り」「新野の盆踊り」をはしご観覧させていただきました。(阿南町の皆様、大変お世話になりました。)
そこで第1弾は和合地区で行われた「和合の念仏踊り」の様子をお伝えさせていただきます。
「和合の念仏踊り」は、太鼓、かね、笛の音に合わせて激しく飛び跳ねて踊りることで、死者の霊を呼び寄せ、仏とともにあることの喜びを表現したものと言われており、お盆期間中の13日~16日の毎晩行われます。
約300年前から伝わる歴史と伝統あるお祭りで、国重要無形民俗文化財に指定されています。
私たちのお邪魔した16日は、「庭入り」と呼ばれる踊りが、まず熊野神社の境内、次いで和合地区の開祖である宮下家、最後に林松寺でそれぞれ行われました。
力強い太鼓やかね、笛の音に合わせ、「ヒッチキ」と呼ばれる2人組の踊り手が、掛け声とともにところ狭しと飛び跳ね、ぶつかり合います。
その迫力に、私も思わず後ずさりをして境内から落っこちそうになりました。
この日はちょうど満月の夜で、月明かりの中、谷あいの静かな和合地区に太鼓やかね、掛け声が響き渡る様は、何か神秘的なものを感じました。
念仏踊りの保存会長の平松さんのお話では、ここ数年、Iターンの方を中心に祭の担い手も増加しているということで、ヒッチキや笛は若い方の姿が目立ちました。民俗芸能の継承のための取組を推進している当所としては大変心強い限りです。
このような歴史と伝統あるお祭りをしっかりと継承されている和合地区の皆様に、改めて敬意と感謝を申し上げたいと思います。
(②「新野の盆踊り」へつづく)
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