2017.03.21 [Route Design合同会社代表 津田賀央さん]
二地域居住×山の日サミット vol.1
2つの地域に生活拠点を持つ「二地域居住」。近年、人気も高まりつつあります。
2015年4月から東京と長野県富士見町の二地域居住を始めたRoute Design合同会社代表の津田賀央さん。週の半分は東京でサラリーマンとして働き、もう半分は同町のテレワーク&コワーキングスペース「森のオフィス」を管理運営しながら、「新しい働き方」の提案も行っています。さらに、自然環境への取り組みについて考える「山の日サミット」を昨年、原村で初開催。いつもは「働き方」「移住」について聞かれることの多い津田さんに、今回は山のことを伺います。
山を消費するのではなく、山に寄り添う暮らしをしたい
- 津田さんは、アウトドアWEBマガジン「.HYAKKEI」のライターもやっていらっしゃいます。もともと山好きなんですか?
山に登り始めたのは20代後半くらいですね。ただ、中3の終わりまでアメリカ・シアトルの郊外に住んでいて。今、シアトルっていうとスターバックスやマイクロソフト本社などで有名ですが、当時はただの田舎という感じでした。アメリカの北西部、カナダとの国境のすぐ近くで、もう何もないというか…。遊びに行こうっていっても、自転車で1時間くらいこいで、やっとゲームセンターが見えてくる、みたいな。
- シアトルって、そんな場所だったんですね。
でも、景色は本当に素晴らしいところでした。裏山へ行ったり、マウンテンバイクに乗ったり、冬はスキーをしたりして遊んでいましたね。僕が自然に惹かれるのは、そういう幼少期の思い出が頭の中に焼き付いているからだと思います。
- でも、日本に帰ってきて、登山に行くようになるまでにはちょっと時間がありますよね?
高校生くらいから日本にいますが、特に意識してなかったというか…。大学は環境情報学部で、環境関連の授業も多かったんですが、20代前半~中盤は、都会で遊んでばっかりでした(笑)。
- じゃあ、一度都会の遊びを経験して、また自然のほうへ。
そうです。登山をするようになってから、「あ、そもそも好きだったな」って。
- でも、そこから二地域居住っていうのはハードル高そうです。仕事や家族のこともあるし…。
僕の場合は、家族も住みたいと言ってくれたので。でもやっぱり、子どものころの記憶が大きかったと思います。「遊びに行きたい」じゃなくて「暮らしたい」という気持ちがあった。「生活レベル」で山や自然を意識したい、山と寄り添う暮らしがしたいという思いがありました。
- ときどき、じゃなくて日常として。
「山を消費する」のではなくて、暮らしの中で、もっと関わりたいという感じですね。
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