信州魅力発掘人 信州に魅せられ、活動する人たちの言葉には「信州の魅力」が凝縮されています。信州の魅力を掘り下げ、それを語る「信州魅力発掘人」。山の強さ、美しさ、厳しさ、素晴らしさを知る人たちが「山の魅力」を伝えます。

信州魅力発掘人

信州に魅せられ、活動する人たちの言葉には「信州の魅力」が凝縮されています。信州の魅力を掘り下げ、それを語る「信州魅力発掘人」。山の強さ、美しさ、厳しさ、素晴らしさを知る人たちが「山の魅力」を伝えます。

玄米珈琲×山里ビジネス vol.3

- 自分が飲んでいる水がどこから来ているのか分かるなんて、すごいですね。

以前、上水道を通す話はあったらしいんですが、断っちゃったらしくて。でも、今、皆も年をとったので、「あのとき通しておけばよかった…」って思っているかもしれないですけど(笑)。

- 集落内は、高齢者が多いですか?

若い人はほとんどいないです。50代半ばくらいの人が2人いますが、役場職員なので昼間は勤めていていないし。あとは…75歳くらいの人が若手ですかね。

- 75歳が若手…。

実は、この春に信級へ移住してくる人がいるんです。最初は違う仕事を紹介していたんですが、農業がしたいということで、とりあえずアルバイトで手伝ってもらうことになっています。僕としては、「信級玄米珈琲」を頑張って売って、雇用を生み出すことが、地域の産物でその土地の人が暮らせるようになる、ということに近づけるのではないかと思っています。

- 確かに、仕事があれば若い人も集まる気がします。

「信級玄米珈琲」は、この土地の木と米で作っています。炭の一部は田畑にまいているので、地域のものを使って、還元して、また作る、という一連の生産サイクルができています。原料の輸送費はかからないし、炭焼きの余熱を使っているので、生産工程で余計なCO2を出さないようにもなっています。

- 地球にも優しいんですね。

まあ、地球規模で考えると小さなことですけど。でも、地域にも目を向けると、事業が大きくなることで雇用も生まれ、人が入ってくる。若い人たちが来れば、また新しいことも生まれるかもしれません。信級という地域の認知度が上がれば、いろいろなものも売りやすくなっていく。今まで衰退している一方だったところに、少しでも何かが増えていけばいいなと思います。


「地域の産物が、その地域の人々の暮らしを支える」-それは、理想的過ぎて、現実とのギャップを感じるようにも思える言葉かもしれません。しかし、昔はそれが当たり前で、自然のことだったはず。淡々と、穏やかに話してくれた植野さん。その心には、山間地活性化への熱い思いが秘められていました。

PROFILE
1983年、東京都生まれ。早稲田大学院建築学科修了後、2007年に長野市信更町へ。2010年に信級へ移住し稲作と炭焼き、炭焼きの余熱を利用した「信級玄米珈琲」の生産を始める。妻と息子3人の5人暮らし。

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