2016.02.02 [富士見高原リゾート株式会社(富士見町) 営業企画室マネージャー 藤田然さん]
高原リゾート×アウトドア用車椅子 vol.1
JINRIKIを使っての散策
- これ、使いたい場合は予約するんですか?
導入した当初は予約制で、利用時間や利用者の症状、何人で来て、何をしたいかなど、細かいやりとりをしていました。でも、利用する側からすると当日のその時間、ちゃんと行けるかどうかなんて分からないんですよ。せっかく予約までしたんだからと無理して来て、疲れて帰る…なんてことになっても誰も喜ばない。それに、スタッフ側からしても、手間がかからないに越したことはないですよね。
- じゃあ今は、予約なしで利用できるように?
特に、利用者の名前や年齢、症状などを聞くことはしていません。本当に障害があるのかどうかも分からない。私たち受け入れ側としては、使うか使わないかはどちらでもよくて、楽しんでもらえればそれでいいんです。
- スタッフ側がそう思っていると、利用する側も気が楽かもしれないですね。
そうだといいですね。ほかにも、ゴルフ用カートを再利用した「天空の遊覧カート」や「花の里周遊カート」を用意したことで、組み合わせてできることが増えたと思います。カートには、車椅子や「HIPPO」を乗せることもできるので、展望台まで上って、ハイキングコースも楽しめます。あと、この冬に「デュアルスキー」を日本で初めて導入しました。せっかく準備したんですが、今年はあまり雪が降らなくて…(苦笑)
花の里周遊カート
今シーズンより導入されたデュアルスキー
- 確かに…。早く積もるといいですね…。
「デュアルスキー」はフランス製なのですが、ライセンスを取得してないと操縦できないんです。それで、昨年12月に、3人のインストラクターが渡仏してトレーニングと研修を受けて、公認パイロットの認定を受けました。あとは本当に…雪を待つばかりですね。
「HIPPO」の導入のきっかけは、とあるイベントだったといいます。そこで自身も車椅子生活をしながら、世界の「ユニバーサルツーリズム」について調査活動を行っていた中岡亜希さんとの出会いが、大きな転機となりました。「HIPPO」を購入したいという藤田さんに、「私たちはこれを売ることを目的としているわけではないんです」と中岡さん。では一体…?次回は中岡さんも交えて、お話が続きます。
このブログや記事に関するお問い合わせ窓口
営業局
TEL:026-235-7249
FAX:026-235-7496