2015.02.02 [浅間山クラブ(小諸市)事務局長 栁田住吉さん]
古くから親しまれてきた浅間山。危険もあるが、恩恵も受けている
「日本活火山総覧・第4版」(気象庁編、2013)によると、県内には10の活火山があります。その一つ・浅間山は世界でも有数の活火山として知られ、火山活動レベルに応じた入山規制が行われています。
「信州魅力発掘人」、5回目に登場していただくのは、浅間山周辺の貴重な自然環境を見守っていこうと2005年に発足した「浅間山クラブ」の事務局長を務める栁田住吉さん。身近な山として親しんできた浅間山のこと、活火山として知ってほしいこと、そして活火山だからこそ持つ魅力についてお話を伺いました。
遊び場から、登山する山へ - ずっと身近にある浅間山
- 栁田さんが山と関わるようになったのはいつごろからですか?
私は生まれも育ちも小諸で、昔から浅間山は身近な山でした。子どものころは登山とまではいかなくても、普段の遊び場という感じでしたね。
中学校に入学して、どこか部活に入らなければならないことになり生物クラブに入部しました。小学生のころ、夏休みの宿題で標本作りをしたのでその延長くらいの軽い気持ちでしたが、クラブで植物や昆虫を採集するために地域の山、高峰山や黒斑山、三方が峰などを歩くようになりました。
ちょうどそのころ、長野県山岳連盟遠征隊がエベレストの隣にあるギャチュンカンに初登頂しています。標高7952mと、8000m峰ではないのであまりメジャーな山ではないのですが、ニュースを耳にして心に引っかかったというか、何となく登ってみたいと思ったのかもしれません。
- 本格的に山登りを始めたのは?
小諸市役所に勤めてからです。1970年5月に、日本人として初めて松浦輝夫さんと植村直己さんがエベレスト登頂に成功して、ちょうど登山ブームが起きたころでした。3、4人の仲間と一緒に槍ヶ岳登山を皮切りに、北アルプス・南アルプスなどの山々へ行くようになり、数年後には山岳写真も撮るようになりました。
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