2012.01.25 [サイベックコーポレーション(塩尻市)代表取締役 平林巧造さん]
中国での挑戦!信州発のブランドを世界へ
夫婦で経営していたペンションで好評だった手作りジャムが創業のきっかけ…という長野県飯綱町のサンクゼール。1999年に初の直営店を軽井沢プリンスショッピングプラザに開いてから、全国区のブランドになりました。現在は全国に39店舗を展開。ジャム、ワインなどは、飯綱町の本社工場でつくられています。
メイドイン信州のすごいものづくりをご紹介し、ものづくりを支える起業人たちの魅力に迫る「新・信州魅力人」。サンクゼール久世良三社長の2回目は「信州ブランドを世界へ」サンクゼールの中国への挑戦をご紹介します。
日本ならではの安心安全を中国へ
―中国では今、何店舗ですか?
今は5店舗です。
―中国市場進出の狙いは何ですか?
そうですね。日本の「安全安心」を、長期的に中国に伝えていきたいですね。
まだ中国にはない日本の良さを、特にサービスという点において、私たちが中国市場にいい影響を与える日本の企業になりたいと考えています。
そうすれば、その企業から生み出される製品も、きっと支持されていくと思います。私はそんな長期的なビジョンで中国の方も50人ほど雇用して、繰り返し弊社の考え方を教育しています。そうすることで、目先の売り上げや利益ではなく、中国の文化にもいい影響を与えられると信じています。
かつて、何千年も昔から日本は中国から学んできた歴史がありますよね。中国には素晴らしいところがたくさんあります。私が東京から長野に来て皆さんと信頼関係を築いてきたように、血縁も無いところに行って友達を作って信頼関係を築いていけば、それが結局ビジネスにも繋がるでしょう。日本にも素晴らしい会社がある、いい考え方をしている人がいる、という形で、長期にわたって友達を作りながら関係を広めていきたいし、拡大していけばいいと思っています。
サンクゼールが中国進出を決めたひとつの理由は、他の企業同様、国内市場が今後、急激に拡大するのは望めないと判断したためです。
個人消費が低迷し、国内の小売業が苦戦する中、サンクゼールを支えてきたのは「田舎の豊かさ・心地よさ」を軸とした独自のブランド戦略。これまで集客力のあるショッピングモールを中心に営業展開してきました。
「豊かな田舎の心地よさ」は海外でも通用する……巨大市場の中国で、サンクゼールは着実に実績を出しつつあります。
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