2019.02.14 [ 生物多様性保全パートナーシップ協定 ]
富士見町のアツモリソウ保全のための協定を締結しました
みなさん、こんにちは。自然保護課です。
長野県では、生物多様性の保全を社会全体で支える仕組みづくりの一環として、保全活動に対する支援を求める市民団体と、環境保全に関心を持つ企業などとのマッチングを進めています。
この度、株式会社ニチレイ様、富士見町アツモリソウ再生会議様、富士見町様、そして長野県の四者で、富士見町に自生するアツモリソウの保全再生を推進するために「生物多様性保全パートナーシップ協定」を締結しました。
富士見町では、町内に自生するアツモリソウ(ホテイアツモリ)を町のシンボルとして保護を図るため、平成18年にアツモリソウ再生会議を設立し、保護・増殖に取り組んでこられました。また、町内に事業所があったニチレイ様も当初から再生会議に支援をされてこられました。
こうした中、平成20年度に県が策定した「ホテイアツモリ保護回復事業計画」の評価検証を昨年度実施したことをきっかけに、連携強化による活動の更なる推進を再確認し、今回の協定締結にいたりました。
今回の協定では、ニチレイ様と富士見町様が、アツモリソウの保全再生活動に必要な経費の一部を来年度から3年間再生会議に対して支援していただきます。
また、ニチレイ様からは、生息域外保全に必要な技術についてもご支援いただきます。これらのご支援については、これまでのご支援を更に継続していただく形になります。
今回の協定を機に協力関係を更に密にし、アツモリソウの保全再生活動がより一層進むよう、県としても協力していきたいと思っています。
(写真提供:富士見町アツモリソウ再生会議)
協定制度について
今回の協定のように、企業、保全団体、行政の協働による生物多様性保全の取組が更に広がり、信州の豊かな自然環境が次世代へ引き継がれるよう、今後もマッチングを図っていきたいと思います。この事業に関心をお持ちの企業等のみなさまのご連絡をお待ちしています。
<関連サイト>
☆人と生きものパートナーシップ推進事業について
https://www.pref.nagano.lg.jp/shizenhogo/kurashi/shizen/hogo/tayosei/partnership.html
☆希少野生動植物保護回復事業計画の評価検証について
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