自然と遊ぼう!ネイチャーツアー

~自然に触れる、学ぶ、そして守る~ 自然環境や生物多様性、自然体験型ツアーについての情報をお届けします。

インターンシップを通して1

こんにちは、ブログ編集スタッフです。

インターンシップを体験された学生さんからの寄稿を紹介します。

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私は長野県庁環境部自然保護課に、大学のインターンシップを利用して9月2日~6日までの5日間お世話になりました。長野県の環境に対する取り組み、活動内容に興味があったため、自然保護課の元で学ばせてもらいました。インターンシップを通して私が学んだこと、感じたことを、写真を交えながらお伝えしたいと思います。
 
はじめに長野県環境保全研究所の飯綱庁舎で実習をさせていただきました。飯綱庁舎の研究所では、地球温暖化対策生物多様性鳥獣保護の3つのグループに分かれてそれぞれ研究が行われていました。

私は実際に植物標本の作製、標本庫への標本の配架をボランティアの方々とともに、手伝わせていただきました。植物標本の作製をすることで、どのような植物が「いつ」、「どこで」生息していたかが分かり、科学的な証拠として保存しておくことができるそうです。植物標本を保存しておくため、標本庫は防虫処理がなされていましたが、防虫処理の薬品の鼻を突き抜けるような刺激臭が印象的でした。実際に研究所にある最も古い植物標本は昭和の初頭のもので、現在でも科学的証拠として利用することができるそうです。植物に興味のある方、標本作成に興味のある方は是非、植物標本作成のボランティア活動に参加してみてはいかがでしょうか?icon12

他に、研究所では北アルプスの爺ヶ岳に設置してある定点カメラの映像を確認することで、動物の数、種類を確認するお手伝いをさせていただきました。映像に写っていた生き物はニホンザル、ライチョウでしたが、現在問題になっているニホンジカに関する話を聞かせていただきました。
現在長野県では、野生のニホンジカの数が長野県内で推定10万5000頭いると考えられています。
ニホンジカの天敵はオオカミなのですが、日本ではオオカミが100年前に絶滅してしまったため、ニホンジカの数が増えてしまったそうです。
南アルプスではニホンジカが高山帯にも棲み着くようになり、高山帯の植物が食べられる被害が深刻化しています。長野県では3万5000頭にまで減らすように現在活動をおこなっています。自然保護と動物愛護の両立は難しく、どのようにすれば一番良いのか考えさせられました。

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