こんにちは、霧ヶ峰自然保護センターです。
高原内では、白い花を付けた木が見られるようになっています。
これらの木の多くは、「ズミ」と呼ばれているバラ科の落葉樹です。
ズミの蕾は紅色を帯びているのですが、これが開くと真っ白な花になります。
写真は、ビーナスライン沿いで撮影したズミの花です。
ズミの名前は、染み(そみ)と言う言葉からきていて、これは樹皮が染料に用いられることによるものです。
別名を「コナシ」と言い、上高地の小梨平は、この名前が由来になっています。
ズミと同じように白い花を咲かせている木に、同じくバラ科の「エゾノコリンゴ」という木があります。
エゾノコリンゴの蕾は、ズミのように赤くなく、開いた花も白色です。
成長した木は、ズミよりもやや高めになります。
ズミとエゾノコリンゴは、とてもよく似た木です。
霧ヶ峰で白い花を付けた木を見かけたら、蕾の色や樹高を見比べることでどちらの花か、区別が付けられるかも?
ズミなどの白い花が咲くと、それに続いてレンゲツツジの赤色が高原を彩るシーズンとなります。
現在のレンゲツツジの状況ですが・・・
車山高原スキー場周辺のビーナスライン沿いでは開花が始まっています。
他にも、伊那丸富士見台より標高が低いところや、霧ヶ峰高原の中では比較的標高の低い踊場湿原および八島ヶ原湿原でも開花が始まっています。
気になる霧ヶ峰自然保護センター周辺の開花時期ですが・・
過去の気象やセンター周辺の開花記録データを元にセンター職員が予想しました。
“開花は6月中旬
見頃は6月終わり頃
7月中旬まで花は続くでしょう”
ちなみに、センター周辺の現在の状況は、早いものが花芽が割れてますが、まだつぼみ状態といった様子です。
あくまでも予想にすぎませんが、お越しになる際の参考にして下さい。
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