自然と遊ぼう!ネイチャーツアー

~自然に触れる、学ぶ、そして守る~ 自然環境や生物多様性、自然体験型ツアーについての情報をお届けします。

後立山連峰(春山の楽しみ)

この連載もいよいよ50回目を迎えましたicon21face02
ひとつの節目ということで、今回はでっかい後立山(うしろたてやま)の紹介です。
後立山というのは、飛騨山脈(北アルプス)北部の一部で、富山県側からみたときに、立山の向こうにある山々という意味の呼び方です。信州側からみれば、大町以北の盆地の西側に壁のように連なる山々です。南から針ノ木岳、爺ヶ岳、五龍岳、鹿島槍ヶ岳、白馬岳など2500~3000m級の名だたる名山がズラリと並びます。下の写真は、白馬村の松川にかかる白馬大橋から眺めた白馬三山(白馬槍、杓子岳、白馬岳)です。里では桜の便りが聞こえていますが、山々はまだ深い雪に覆われ、沢に沿って春の兆しがようやくのぼってきたところです。

この時期、スキー場のゴンドラやロープウェイを利用して春山に向かう人も多くなります。険しい岩稜が目をひく山なみですが、標高1900m付近にある栂池自然園からその上部の天狗原や白馬乗鞍岳付近の一帯は広々とした湿原や、池などが点在し、変化に富んだ地形が発達します。山々の隆起と侵食、それに加わった新しい火山活動、そして冬の季節風と多雪。これらすべてが組み合わさり、激しさと優しさが同居する多種多様な地形が生まれ、豊かな植生がはぐくまれています。



今の季節、まだ花や緑はないですが、締まりのよい雪があるおかげで、散策の行動範囲はぐんと広がります。このような雄大な自然を味わうには適期ともいえるでしょう。ただし、ひとたび天候が崩れれば冬に逆戻りすることもありますので、十分な装備と急な天候変化への備えをお忘れなく。

    ~ 春山を行くどこまでも いつまでも ~

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