2025.05.01 [ 林務課 ]
~森林にも種類がある?~ 保安林について
こんにちは。松本地域振興局林務課のI,Mと申します。
桜の時期が過ぎ去り、早くも初夏を感じる気温となってきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて、暖かくなり外を出歩く機会も増えてくる時期ではありますが、皆様はこのような看板を目にしたことがありますでしょうか。
こちらの看板に書かれているとおり、これはその周囲一帯が「保安林」と呼ばれる森林であることを示しています。
保安林とは、水源のかん養、土砂の崩壊その他森林の防備、生活環境の保全・形成等、特定の公益目的を達成するため、農林水産大臣又は都道府県知事によって指定される森林です。
保安林ではその役割によって種類を分けており、その数は全部で17種類にも及びます。
ここでは、上記に挙げた中から「水源かん養保安林」と「土砂流出防備保安林」を紹介します。
「水源かん養保安林」
水源地の森林が指定されます。その流域に降った雨を蓄え、ゆっくりと川に流すことで、安定した川の流れを保ち、洪水や渇水を緩和する働きがあります。また、きれいな水を育む効果もあります。
「土砂流出防備保安林」
樹木の根と地面を覆う落ち葉や下草が、雨などによる表土の侵食、土砂の流出、崩壊による土石流などを防ぎます。
〈森林が育む豊かな水:松本市乗鞍高原の三本滝の写真〉
皆様も森林に出掛けた際はこの標識をぜひ探してみていただき、その森林が担っている役割を調べてみてください。
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