2025.04.17 [ 林務課 ]
松本合同庁舎に新しい木製の施設が加わりました!
こんにちは。林務課のSです。
先月末に、松本合同庁舎に新しい木製の施設が2つ加わりましたので、ご紹介します。
これらは、長野県森林づくり県民税事業の「あたりまえに木のある暮らし推進事業」を活用して導入されました。
本県の豊富な森林資源を活かし、広く県民が利用する施設等で県産材利用を推進することにより、施設を利用される方々の県産材利用への関心を高めてほしいという思いを込めて行われる事業です。
それぞれの施設を紹介します。
・東側階段3~5階の木製手すりと踊り場の腰板(内装木質化)
階段外側の手すりと、踊り場に腰板を設置しました。手すりには、県内産のカラマツを使用した集成材(※1)、下地と腰板には県内産のヒノキを使用しています。
手すりと腰板が加わって、これまでは、白一色の壁で少しばかり無機質な感じだった階段室が、木の温かみを感じられる空間に変わりました。

東階段3~5階部分の木製手すり

ヒノキの腰板(木目がきれいです)
(※1)集成材:乾燥させた木材の板を接着剤で貼り合わせて作られます。製作の過程で節や切れ目などの欠点を取り除いているので、安定した強度や寸法を得ることができます。
・県民ホールの木製テーブル・椅子セット(調度品)
これまで設置されていたローテーブルは、新聞を読むときや物を書くときに屈む必要があったこと、立ちあがる際にも足腰に負担がかかっていたことから、今回は、ダイニングテーブルのようなタイプで計画しました。
2台のテーブルには、県内の民有林で一番多く植栽されているカラマツを使用しました。
6脚の椅子には、松本地区の森にも沢山生育している広葉樹の「クリ」と「ナラ」に加え、森林の問題のひとつになっている「マツ枯れ(※2)」のアカマツ被害材を使い、計3種類で製作しました。
同じ木でも、色や木目だけでなく、重さもとても違いますので、座り比べて楽しんでいただけたらと思います。

カラマツを使った長方形のテーブル

3種類の木を使った椅子(樹種名は背もたれに…)
(※2) マツ枯れ:正式名称は、マツ材線虫病。マツノマダラカミキリが
マツノザイセンチュウを運び、木の中に線虫が入ることで、アカマツ等の日本のマツ科樹木を枯らす病気の通称。
ちなみに、テーブル、椅子ともに、何の木で作られているかがすぐに分かるよう、木の名前を書いたプレートが付いています。
探してみてくださいね。
近いうちに、長野県産木材ロゴマーク(図)もこっそり付けようと思います。
階段の手すりも県民ホールの調度品も、合庁を訪れる方々に長く使っていただけると嬉しいです。
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