2018.11.27 [ 林業総合センター ]
成城学園の文化祭で松本の森を紹介
長野県林業総合センター指導部です。
夏休みに松本市入山辺にある「成城学園ふるさとの森」に成城学園中学校高等学校の科学部の皆さんが調査に訪れたということは、以前にご紹介しましたが、先日開催された成城学園文化祭2018で、その時の調査結果が報告されていました。
成城学園は幼稚園から大学までがすべて一つのキャンパスにあるということで、学園祭も幼稚園から大学までが一斉に行っており、様々な年代が集うイベントとなるため、当日はとても賑やかです。
成城学園中学校高等学校科学部の皆さんが、「ふるさとの森」の調査で一番驚いたのが、赤外線カメラに映っていた野生動物の生き生きとした姿。
撮影に当たっては、科学部の生徒さんと顧問の先生が協力して、森の中にカメラを仕掛け、その様子を撮影していたのですが、かなりの種類の野生動物がこの森を利用していました。
中でも最も多く撮影されたのが、ニホンジカ。
赤外線カメラに映っていた数は、ニホンジカが最も多かったということもあり、何時頃、どんな個体が来ていたのかもつぶさに観察していました。
赤外線カメラでの撮影は、昨年秋から続けており、その中でも多くの野生動物がいるということから、カメラを撮影した場所の植生調査を行いました。
これらの結果を合わせて、成城学園ふるさとの森で、どのような生き物が生息しているのか?
その森はどんな姿なのかを感じていたようです。
学園祭当日は、こどもから大人まで多くの方が来場され、調査に出かけた生徒も緊張しながら説明をしていました。
学園祭で対応していた生徒さんは、「回収した写真を見てニホンジカが居ることはわかったけれど、実際の森に出かけて鹿が食い荒らしている姿にびっくりした」と話しており、「またふるさとの森を訪れて森林の様子を観察したい」との声が聞かれました。
成城学園と長野県は、平成26年3月に連携協定を締結し、今回調査を行った「成城学園ふるさとの森」は、平成37年3月までの10年間、県有林の利活用協定が結ばれています。
自然と親しむ教育を進める成城学園との連携がより良い形になるよう、これからも協力していきたいと思います。
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