2016.10.12 [ 農地整備課 ]
在来植物の”引っ越し”を行いました
農地整備課の小林です。
現在、安曇野市堀金の烏川地域においては、農家の方が耕作し易い農地とするための「ほ場整備」を行っています。その工事に先立ち、在来の貴重種植物を移植するイベントを10月1日に行いました。
この地域の農地周りには、様々な在来植物が自生しているため、工事を行う前にその植物を調査し、安曇野市教育委員会の専門家の御指導を受けながら、貴重な植物が衰退しないように他の場所へ移植するものです。
今回、移植する主な植物はワレモコウ、ユウガキク、アヤメなど10種類程度ありました。
作業に入る前に、安曇野市教育委員会の那須野さんと、松田さんに“地域に残したい植物”の観察会を行っていただきました。専門家の話を聞く機会はなかなか無いため、参加者した皆さんはとても熱心に畔に生えている植物の観察や説明を聞いていました。
移植作業には、ほ場整備実行委員会、工事の発注者(県)と受注者、安曇野市、一般のボランティアも合せて30人以上の方に参加していただき、持参のスコップで掘取り作業をしました。
掘取りした植物は麻袋へ入れて、移植先である国営アルプスあづみの公園の堀金・穂高地区内の「里山・文化再生エリア」へ軽トラックで運搬し、公園内の水田の一角にそのまま植付けました。
国営アルプス公園内の植付け作業は、皆様の意欲的な作業により“あっという間”に完了。
余った時間を利用し、国営アルプス公園内で植物のミニ観測会も行いました。
参加してくださったボランティアの皆様、本当にありがとうございました。
移植した植物は、公園内の在来植物の繁殖に活用されればと期待しています。
来年も、このイベントを開催する予定ですので、興味のある方は是非参加してみて下さい。
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