来て!観て!松本『彩』発見 歴史と伝統の城下町松本。のどかな田園風景安曇野。そびえたつ雄大なアルプス。自然と文化に彩られたまつもと地域の情報を、松本地域の県職員の発見を織り交ぜつつお届けします。 面白いこと新発見、知ってる人にも再発見、何だこれはの珍発見。当たり前だと思っていたことから、ローカルなことまで職員の発信する情報をお楽しみください。

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計量女子の計量検定所日記「2025年はメートル条約締結150周年です」

こんにちは!計量女子です。
計量女子は(計量行政職員なのに)知らなかったのですが、今年(2025年)はメートル条約が締結されてから150年目にあたる節目の年だそうです。

【メートル条約とは?】
1875年5月20日にパリで締結された多国間条約。それまで長さの単位は各国毎に違っていましたが、貿易がさかんになると単位が違うことで不便が生じてきたため、各国共通の単位を決める目的で条約が制定されました。

日本がメートル条約に加盟したのは1885年(明治18年)ですが、その5年後の1890年(明治23年)、メートルの基準となるメートル原器が日本に到着しました。
1960年(昭和35年)にメートルの定義が人工物(メートル原器)から光の波長に基づく数値に変更されるまで、世界の長さ標準として在り続けたメートル原器。

そんな原器のレプリカが計量検定所にあるので、この度のメートル条約締結150周年を記念して久しぶりに出してみることにしました。

写真の撮り方があまりにもヘタクソで何が何だか分かりませんが、メートル原器(レプリカ)です。

メートル原器(レプリカ)の断面。
アルファベットのXのような形をしていますが、原器がゆがまないようこういう構造にしてあるそうです。

実は、メートル原器の長さは1メートル(100cm)ではなく1.02メートル(102cm)です。
1mぴったりで作ってしまうと端が欠けた時に基準が変わってしまうから…という説もあるようですが、定かではありません。

以前見た時には気づきませんでしたが、メートル原器(レプリカ)には両端から少し離れた場所に縦3本横2本の線が刻印されていました。
原器の両端にそれぞれ刻印された3本線のうち、中央の線と線の間がちょうど1mとなるように設計されているそうです。

メートルの定義はその後も変遷を続け、現在は
「真空中で一秒間の二億九千九百七十九万二千四百五十八分の一の時間に光が進む行程の長さ」
という、まるで落語の寿限無みたいなことになっています。

普段何気なく使っている長さ単位(メートル)ですが、メートル条約締結150周年を機に、世界共通単位を決めることの困難さに思いを馳せるのも時には必要かなと思いました。

笑顔ある暮らしのために くまなく計量

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