2014.04.15 [ 自然・観光地 ]
山辺の春
山辺は、古くは山家(やまべ)といい、筑摩郡の郷の一つで、谷の奥へ入り込んだ山辺(山家)の意味があります。この内、山辺谷の入口から山間部を入(いり)というのに対し、谷前面の平坦部を里と言って、入山辺と里山辺に分かれています。
さて、入山辺から里山辺に下ると、桜は一足先に咲き始めていました。
山辺学校は明治18年に里山辺、入山辺の二つの村によって建設された学校です。
木造瓦葺二階建で、八角の塔が付いています。松本の学校建築では開智学校や旧制松本高校が有名ですが、この山辺学校も明治の息吹を感じさせる名建築で県宝に指定されています。
白漆喰に桜が映える南側から撮影してみました。
山辺学校の北側には兔川寺(とせんじ)という珍しい名前のお寺があります。
昔この辺りには白兎が多くいたのでこの名前がついたそうです。平安時代の創建で、天台と真言の二宗を兼ね備え12の坊を有する大寺で、須々岐水神社の神宮寺だったといわれています。廃仏毀釈でいったん滅んだものの、再興されました。本堂の前で高齢者が咲き誇る桜に目を細めていました。
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