2021.04.08 [ 計量検定所 ]
計量女子の計量検定所日記「公用車がタクシー?だった話」
こんにちは、計量女子です。
いよいよ令和3年度が始まりました。
新年度最初の計量検定所日記は、とある特定計量器の研修に関する話題をお伝えします。
計量検定所では公用車を7台所有しており、ほぼ毎日長野県内のどこかに出張しています。
そのうちの1台に、一般の公用車にはまず付いていないであろうものを発見しました。
計量女子は昨年赴任してきて割とすぐにこの事実を発見したのですが、普段あまり乗らない公用車だったためそれ以上気にすることなく時が過ぎ…ようやくその理由が分かる日が来ました。
タクシーメーターは「特定計量器」と呼ばれ、取引(=お客さんを乗せて走行する)を継続的に行うには、年に1回都道府県等が行う検査を受けることが必要です。
今回、初めて計量検定所に赴任した職員を対象に、メーター付きの公用車を実際のタクシーに見たてて、タクシーメーター装置検査の研修を行いました。
(※タクシーメータは付いていますが、装置検査研修を目的として付けているものであり、営業車としての使用は出来ません。)
タクシーメーターには「タイヤの1回転当たりの長さ(有効周)」があらかじめ設定されており、これに回転数を掛けることで走行距離が分かります。
メーターが上がった瞬間の回転数をチェックして、運賃に対して正しい走行距離を計測しているかを検査します。
この検査には、タクシー装置検査用基準器(ローラー)を使う方法と回転数計を使う方法がありますが、今回の研修では回転数計を使用しました。
これらの検査は、日本産業規格(JIS)によって技術基準が細かく定められており、それに則った方法で検査を行わなければならないため、このような研修が必要となってくるわけです。
(このブログを書くにあたり計量女子も検査の一部を実際に行ってみましたが、気合が入り過ぎて回転数計のC.STOPボタンを押しただけでぎっくり腰になりそうでした。)
令和2年度は、長野県内全域で合計2,524件のタクシーメーター装置検査を行いました。
皆さんが普段利用されるタクシーも、計量検定所の職員が長野県内を巡回して1台1台検査した車両です。
今年度も「笑顔ある暮らしのために くまなく計量」を合言葉に、業務を進めてまいります。
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