こんにちは、松本空港管理事務所のオスカー・マイクです。
10月15日(木)に令和2年度の『信州まつもと空港消火救難総合訓練』を実施しました。
この訓練は、万一の航空機事故の際に、松本空港消火救難隊と松本広域消防局が連携して、迅速かつ的確に消火救難活動を行えるよう、毎年、この時期に実施しているもの。
訓練は、「乗員・乗客80名を乗せた着陸直前の松本空港到着機に左主脚の出ない故障が発生。左エンジンを滑走路に接地しながら着陸、停止して白煙が上がり、着陸時及び緊急脱出時に乗客に負傷者が発生した」との想定で実施。今年は、新型コロナウイルス感染症対策として、参加者のマスク着用、避難者役数の削減、救護誘導班員の防護服着用などを行った上で実施しました。
この日は、空港関係機関の他、松本広域消防局、松本広域救急・災害医療協議会、松本・塩尻両市の消防団など、17の団体から約170名が参加。
今年は、ダイヤの関係で、午前6時30分開始と早朝からの訓練となり、午前6時には、ターミナルビル前に訓練に参加する消防車両25台が集結しました。
訓練は、午前6時30分の「通報及び情報伝達訓練」から開始し、その後、「対策本部等の設置運営訓練」を実施。空港管理事務所内に空港合同対策本部を設置するとともに、
南エプロン地区に消防現場指揮本部が設置されました。
「制限区域への緊急車両の進入及び走行訓練」により、消防車両等が、制限区域内に進入。進入した消防車両の車列は、かなりの迫力でした!
「松本空港消火救難隊の活動訓練」では、実際に空港内の貯水槽から給水、中継送水して、事故機に見立てたマイクロバスに放水!
たくさんの消防車両からの放水も、かなりの迫力でした!
「避難誘導・負傷者救護訓練」では、負傷者や自力避難者の救助、搬送や避難誘導の訓練を実施。
今年は、新たに負傷者をマイクロバスにより滑走路から南エプロンに設置したした応急救護所に搬送する訓練を実施しました。
また、負傷の程度に応じて治療の優先度の決定を行う「トリアージ訓練」も実施しました。
このように様々な訓練を行い、7時30分頃からの閉会式で訓練は終了。
実際に現場で訓練を行うことで、消火、救難の流れやそれぞれの役割を再確認するとともに、関係機関の連携の大切さを再認識しました。
松本空港管理事務所では、有事の際の対応能力を高められるよう、今後も、機会あるごとに技術の習熟や関係機関との連携等の再確認を行ってまいります。
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