2010.09.09 [■アレ☆これ☆信州]
Vol103■とく☆とく信州 気ままに街あるき~その2~
気ままに街あるき~その2~
小諸市城下町散策
長野県の東部、雄大な浅間山の南斜面に広がり、中央部に千曲川が流れる小諸市。
かつては北国街道を中心に交通の要所として栄え、明治時代には重要な商業都市として発展し、文豪島崎藤村などの文化人と深い交流があった“歴史と文化の町”です。
今回は、当時に思いを馳せながら、じっくり街を歩いてきました。
小諸の新しい立ち寄りスポット「停車場ガーデン」
しなの鉄道小諸駅の正面出口を出てすぐ左手にある「停車場ガーデン」の美しい庭を眺めながら通り抜けていくと、「小諸観光交流館」があります。
ここでは観光案内や観光ガイドの受付などを行っています。
今回、街あるきのガイドをしてくださったのは、「こもろ観光ガイド協会」会長の大西崇弘さん。
交流館で小諸の歴史などを説明していただき、いよいよ出発です!
「交流館」は、明治時代後期から大正にかけて造られた繭問屋の建物を改装したもの
☆「停車場ガーデン」についてはこちら(パソコン用)
☆「小諸観光交流館」についてはこちら(パソコン用)
まず訪れたのが、交流館のすぐそばにある「小諸城大手門」。
小諸一の観光名所、小諸城址「懐古園」を訪れる観光客の多くは、その入口にある「三の門」を城の正門だと勘違いしがちだそうですが、実は、下の写真のこの門こそが小諸城の正門だったんですよ!
立派な門ですよね。
威厳に満ちた「小諸城大手門」(国指定重要文化財)
この門、建っている場所こそ慶長17年(1612年)の建築当時のままですが、廃藩置県後、売却されて民有となってからは、中二階や間仕切り壁などの造作がなされて、料亭として利用されていたこともあったそうです。周囲を住宅や店舗などに囲まれて目立たなくなってしまい、そこに小諸城の正門があったことなど、誰もが忘れかけていたのだそうです。
その後、市に寄贈され、3年余に渡る“平成の大修理”を経て、平成20年に江戸時代の姿そのままに甦ったんですよ!
門の太い柱をよく見ると、木目まで合わせるように丁寧な「埋木」が施されており、造作の跡など線でしか見えない精巧な復原作業に、すっかり感心してしまいました。
現在、東日本で城の正門が残っているのは、この小諸城大手門と、青森県の弘前城追手門の2つだけ。とても貴重なものなんですね。
次に、北国街道を辿ってみました。最初に見たのは「本陣問屋」と「脇本陣」。
総勢2千人とも言われる加賀百万石の大名行列もここを利用したそうですよ。
旧小諸本陣問屋(国指定重要文化財)
旧脇本陣
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