2011.04.28 [■就航地情報]
Vol133■信州まつもと空港からの就航地情報 静岡県編7
“静岡といったら、やっぱりコレ!” 今回は、おいしい「お茶」の話題です。
静岡県の茶の栽培は、鎌倉時代に聖一国師(しょういちこくし)が宋から種子を持ち帰り、生まれ故郷の静岡市にまいたのが始まりといわれています。
明治維新後、旧幕臣たちによる牧之原(まきのはら)の大規模な開拓によって、明治・大正時代には生糸とならぶ輸出品となりました。現在、茶園の面積は19,000ヘクタール、荒茶生産量は33,400トン(平成22年)で、全国の約40パーセントを静岡県で生産しています。
「茶」の木はアジア南部(中国、タイ、インド)の亜熱帯地方が原産地といわれています。今、日本の緑茶は寒さに強く栽培しやすい優良品種の「やぶきた」が多くを占めていますが、近年は味や香りなどに特長のある「新銘茶」づくりも行われています。静岡県でも「つゆひかり」や「おくひかり」といった新しい品種が生まれています。
一口に「茶」といっても、製造方法の違いによって、色・味・香りの異なるお茶が生まれます。新芽を蒸し新鮮な緑色を保ったまま製造する「普通煎茶」やテレビ番組で紹介され話題となった「深蒸し煎茶」、独特の旨みがある高級茶の代表「玉露」など、その種類はさまざま。
それぞれのお茶のおいしさを知れば、お茶の時間がもっと楽しくなりますよ。
八十八夜前後に生産される「新茶」は、渋みの成分であるタンニンが少なく、旨みや甘みの成分であるテアニンが多く含まれており、いちばんおいしいとされています。
この時期にしか飲めない、おいしい静岡の新茶をお楽しみ下さい。
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