2013.06.13 [■四季彩だより~信濃の国から~]
<VOL.231>四季彩だより~信濃の国から~
梅雨入りした長野県ですが、なかなか雨が降らないのはなぜ?
朝から真夏を思わせる強い日差しに、日陰・日陰を求めて、長野市内の道を縦横無尽に汗をかきながら職場へ向かう毎日です。
さて、今回は、そんな鬱陶しさを忘れさせてくれる、さわやかな風が吹きわたる高原の紹介です。
(高原から望む北アルプス連峰)
「五味池破風高原(ごみいけはふこうげん)」は、群馬県との県境にある標高1,999mの破風岳の西側に広がる高原で、長野県須坂市にあります。
長野電鉄須坂駅から車で約50分、曲がりくねった20kmあまりの山道を登るとそこは下界の喧騒が嘘のような、風の声しか聞こえない世界が広がっています。
晴れた日の高原からは、下界に広がる善光寺平や北アルプスの山々を一望することができます。
(朱色で染まる高原の風景)
この高原、6月中旬から下旬にかけて、一帯が“朱色の世界”に変わります。
100万株とも言われる「蓮華躑躅(レンゲツツジ)」の大群落があり、それが一斉に咲き誇るのです。
長野県内には他にもレンゲツツジの見どころも数多くありますが、この五味池破風高原は、長野県で最大規模を誇っています。
(陽の光に輝くレンゲツツジ)
レンゲツツジは、ツツジ科ツツジ属の落葉低木で、北海道南部から九州までの日当たりの良い草原に多く自生しており、庭木としてもよく利用されています。花は朱色ですが、黄色の花が咲くキレンゲツツジもあります。
毒があるため、食べると中毒を起こすこともあり、牛や馬がレンゲツツジだけ食べ残すことから、レンゲツツジの群生地になっている牧場が多くみられるそうです。
高原一帯は、「五味池破風高原自然園」となっており、園内には遊歩道が整備されています。大池ルート(約2時間の散策)と大平ルート(約1.5時間の散策)がお勧めコースです。
園内は、一部急傾斜で滑りやすいところもありますので、歩きやすい靴でお越しください。
また、山の天気は変わりやすいので、雨具をご持参ください。
なお、園内は、通年営業の売店等はありませんので、飲み物等を持参していただいた方が安心です。
園内ではレンゲツツジだけではなく山菜も豊富に採れます。・・・ 見つけたらラッキー☆ですね!!
ちなみに五味池とは、大池、苦池、西五味池、よし河原池、つつじが池の総称です。
(大池付近の自然園内)
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