2010.06.24 [■四季彩だより~信濃の国から~]
Vol93■読まなきゃチョーソン市町村(茅野市)
季節はずれの話ですが…信州では冬の厳しい寒さを表現するのに「凍(し)みる」という言葉を使います。たとえば、「今朝はずいぶん凍みたねえ」とかいう具合に。
この冬の「凍み」を利用して作られる、とってもおいしいおそばがあるんです。
それは「寒晒し(かんざらし)そば」。
江戸時代、信濃国諏訪郡高島藩は、夏の土用に食べる特別なそば「暑中寒晒蕎麦」を将軍家へ献上していました。当時としては、生産に高い技術を要し、かなりの高級品であったようです。
その後生産が途絶えていましたが、数年前、地元茅野市の生産者、販売者、商工会議所、行政など官民一丸となって、この「将軍家への献上そば 寒晒しそば」を復活させたんです。
冬、「凍み」の厳しい大寒の頃、秋に採れたそばの実を冷えた清流にしばらくの間浸し、引き上げ、天日と寒風に晒しながら約1ヶ月かけて水分を抜きます。それを土蔵で夏までゆっくり寝かせ、保存します。
このそばの実の真ん中の部分を挽いて打ったそばは、色白で、アクが抜けて甘みがあり、シコシコ・モチモチした食感が楽しめます。
7月10日(土)~8月1日(日)、「第4回信州・蓼科高原 献上寒晒しそば祭」が開催され、茅野市内の12店舗でこのそばを食べることができますよ。
皆さんも、ぜひご賞味ください。
寒晒しそばについてはコチラ≫(パソコン用)
献上寒晒しそば祭についてはコチラ≫(パソコン用)
【お問合せ先】
茅野商工会議所
TEL:0266-72-2800
☆関連ブログ紹介「蓼科 寒ざらしそば」
Googleブログはコチラ≫(パソコン用)
このブログへの取材依頼や情報提供、ご意見・ご要望はこちら
長野県観光部信州ブランド推進室
TEL:026-235-7247
FAX:026-235-7257