2012.11.22 [■四季彩だより~信濃の国から~]
<VOL.206>四季彩だより~信濃の国から~
NHKの「みんなのうた」に“北風小僧の寒太郎”という歌がありましたね!
その寒太郎が皆さんの街にもやって来て、ちょいといたずらをして、木々から葉っぱを落とし始めています。
さて今回は、北からの冬の使者「白鳥」の越冬地の紹介です。
長野県を代表する観光地「安曇野」を擁する安曇野市。
同市豊科地域を流れる犀川(さいがわ)の途中に、水力発電用の取水ダムによって川がせき止められて誕生したダム湖「犀川ダム湖(犀川白鳥湖)」があります。
このダム湖は、大正12(1923)年に犀川ダムが建設された際にできたもので、現在では、長野県を代表する白鳥など水鳥の越冬地として広く知られています。
(のんびりと羽を休める)
白鳥の渡来が初めて安曇野で確認されたのは、昭和59(1984)年12月31日の大晦日だそうです。(白鳥も新天地で年を越したかったのでしょうかね・・・?)
10月中旬頃からコハクチョウが飛来し始め、ここで越冬し、3月末頃までに北へ向かって旅立ちます。
例年、1月が最もたくさんの白鳥などの水鳥を見ることができ、連日、白い息を吐きながらたくさんの観光客が湖に浮かぶその優雅な姿を見ようと訪れています。
(白銀の世界に溶け込むコハクチョウ)
(助走開始3秒前!?)
飛来する数は、年によって違います。
平成20(2008)年度は560羽と少なめでしたが、平成22(2010)年度は日本海側の大雪のため、1,384羽も飛来しました。
北に帰る時期になると幼鳥の“飛行訓練”が始まります。
真っ白な羽を大きくはばたかせ、両足で水面を思い切り蹴りながら助走を開始!
まだまだ親鳥のように“さっそうと大空へ”とはいかないものの、ふわっと宙に舞う姿はさすが“白鳥の子は白鳥”です。
安曇野ではこの犀川ダム湖のほか、御宝田遊水池(ごほうでんゆうすいち)のでも同様にたくさんの水鳥を見ることができます。
地域のボランティアグループ「アルプス白鳥の会」と「御宝田白鳥の会」の方たちが毎日交代で白鳥観察小屋の管理や飛来地周辺のゴミの片付けなどを行っています。
(銀色の白鳥の丘)
また、安曇野には何と!一年中羽を広げたまま、陸の上でじっとしている白鳥がいます!?
実はこの白鳥、安曇野を訪れる方々に安曇野が白鳥の飛来地であることを知っていただくために建てられた
ステンレス製のモニュメントです。
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