楽園信州

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<VOL.207>四季彩だより~信濃の国から~

山間に神と人が出会う夜 ~遠山郷 霜月祭り~(飯田市)

仕事帰りの一杯に、家での晩酌に、どちらにも鍋がかかせなくなってきましたね!
寄せ鍋、水炊き、湯豆腐、キムチ鍋などなど・・・  寒い夜に家族や同僚と一緒にワイワイ言いながら鍋をつついて一杯やると、身も心も温かくなってきます。
さて、今回は信州の山深い地域に800年以上も続く祭りの紹介です。


長野県の南端に近く、天竜川の支流である遠山川に沿って広がる山深い谷間にある地域が今回の舞台となる「遠山郷」です。
飯田市南信濃・飯田市上村にまたがり、日本の秘境100選の一つにも数えられています。


(霜月まつり:下栗天伯)

この遠山郷に800年以上もの間、脈々と受け継がれてきた祭が「霜月まつり」です。
霜月まつりは、遠山の里に古くから伝わる両部神道による湯立の祭りで、清和天皇の貞観年中(859年~876年)に宮廷で行われていた祭事を模した湯立が、ほぼ原形のままで伝承されていると言われており、昭和54(1979)年2月3日に国の重要無形民俗文化財に指定されました。


(霜月まつり:中郷土王)

湯を煮えたぎらせた釜の周りを神様や農民などを模した面(おもて)を着けた人々が、お囃子に合わせて舞い踊りながら、釜の湯をなんと!素手などで辺りにまき散らします。

煮えたぎる神々の湯を浴びて、里の人々は身を清め、春まく種も秋には実り豊かに、そして平和で豊かさが続くことを祈願するのです。


(霜月まつり:木沢天伯)

霜月まつりは、使用される面の種類や舞の型などが地域によって異なるため、「上町系」、「下栗系」、「木沢系」、「和田系」の4つに大きく分類されており、祭りの期間中は、それぞれの地域の神社でそれぞれの霜月まつりを堪能することができます。

今年の霜月まつりは、12月1日~15日の間に行われ、地域によっては次の日の明け方まで夜通し行われます。

【霜月まつりについてのお問合せ】 
遠山郷観光協会
(TEL 0260-34-1071 FAX 0260-34-1132)
http://www.tohyamago.com/simotuki/index.php

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