2013.05.16 [■四季彩だより~信濃の国から~]
<VOL.228>四季彩だより~信濃の国から~
ゴールデンウィークから一週間が過ぎ、“休みボケ”も解消したところでしょうか?
いやいや毎日多忙で、それどころじゃないよ!という声も聞こえてきそうです。
日差しと新緑が目にまぶしいこの季節!!
今回は、新緑に包まれた湖の紹介です。
(静かな湖面に新緑が溶け込む)
今回紹介する「北竜湖(ほくりゅうこ)」は、長野県北部の飯山市にあり、三方を山に囲まれ、季節ごとにさまざまな景色を見せる神秘的な湖です。
周囲を走る断層と火山の爆発によってできたくぼみに水がたまってできた天然湖で、春には菜の花や桜、カタクリなどの花が咲きほころび、湖を鮮やかに彩ります。
(湖畔に咲き誇る菜の花)
(さて恋愛成就の御利益は!?)
長野県の自然百選の一つでもあるこの北竜湖ですが、この湖はなんと!ハート型をしているのです。上空から見ると一目瞭然です。
このことから、北竜湖は“恋愛成就のスポット”として知られるようになり、多くのカップルが湖を訪れるようになりました。
北竜湖にはこんな“恋物語”が伝えられています。
「昔ある時、湖に住む一匹の鯉が岸辺に近づくと、田植えを終えた乙女たちが湖で足を洗っていました。鯉はその中で、すらっとした脚の
一人の乙女をすっかり気に入ってしまいました。」
「田植えが終わり乙女の姿も見られなくなっても、鯉はもう一度あの乙女に会いたいとずっと思い続けましたが、何も手がつかないまま、時間だけが過ぎていきました。」
「再び春が訪れ、疲れ果てた鯉がよろよろと泳いでいると、「どこかで見たことが・・・」と!思った瞬間、恋い焦がれた乙女の脚だ!と気づいた鯉は元気になり、次の日の夕方もその乙女を見ることができ、彼女を思い続けた“鯉の恋”が叶えられたのでした。」
こんな昔話が残っているこの北竜湖。やはり恋愛成就のスポットとしてふさわしいですよね!
(カヌーを楽しむ)
湖では、釣りやカヌーなどが楽しめるほか、四季折々の景色を楽しみながらの散策もできます。また、湖の東側に浮かぶ弁天島には“恋愛成就の橋”と呼ばれる「早乙女橋」や七福神も祀られています。(島にはボートで渡ることができます。)
8月上旬には「北竜湖納涼煙火大会」も開催され、色とりどりの花火の華が湖面に咲き乱れ、山々に反響した音がズシリとお腹に響き渡ります。
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